【REBORN】雪の灯火part8 (ページ3)

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282話ページ3

「10代目！！お加減は！！」

「やっと起きたか」

「！みんな！！」

目の覚めた綱吉くんを取り囲んだ彼らは様々な反応を見せた

ここまで運んできてくれたというのがバジルくんだと知ると、綱吉くんは彼にお礼を述べる

彼らの顔を順繰りに見渡したところで、武くんの包帯の巻かれた顔にブラウンの瞳が止まった

「山本……大丈夫なの？その…目…」

「ああ、ロマーリオのおっさんが心配ねーってさ」

「よ…よかった」

快活そうに笑った武くんに、綱吉くんだけでなく私もほっとする

失明ということにならなくて本当によかった

しかしほっとしたのも束の間、綱吉くんたちには別の問題ごとが起きているのだという

「10代目…まだ霧の奴…姿を現しません…」

「ええ！？そんな！！」

「本当に存在しているのか？そいつは……」

「敵も、もう来てるってのに……」

どうやら、綱吉くんたち側の霧の守護者＿骸くん、基クロームさんがまだ来ていないらしい

彼らの向かい側には既にヴァリアーの霧の守護者であるマーモンさんが待機していた

(…まだ時間はあります。きっと来てくださいますよね。骸くん、クロームさん)

私は静かに入り口へと視線を向ける

すると、あの、背筋がピンと伸びるような
あの独特な気配を感じた

「こっちの霧の守護者のおでましだぞ」

リボーンおじさまの声に綱吉くんたちも入り口の方を振り返った

すると、そちらから姿を現したのは黒曜の制服を身に纏った二人の男子中学生＿城島犬くんと柿本千種くんだった

「あﾞあﾞ！！そうだった！！」

「あ……あれ…？あいつらって」

「バ…！バカな！！なぜ、こんな時に」

驚きの声を上げ、臨戦体制に入る綱吉くんたちをリボーンおじさまが制した

「おちつけ、おまえ達。こいつらは霧の守護者をつれてきたんだ」

信じられないと言った風に隼人くんは声を荒げたが、あることに気がついたようだ

呆然としたように彼らの顔が強張っていく

「ま…まさか…！霧の守護者とは…」

「……こいつらがつれてくるってことは…」

「う…うそだ……霧の守護者って……ろ…六道骸！！！」

「クフフフフ…クフフフフフフ」

ずっと城島くんと柿本くんの後ろに控えていた彼女が前へと姿を現す

「Lo nego. (否)」

その白い手から大きな学ランが宙へ

「Il mio nome e' Chrome. Chrome 髑髏. (我が名はクロームクローム髑髏)」

「六道骸じゃ…ない！！？」

三叉槍を持ったクロームさんが立っていた