【REBORN】雪の灯火part8 (ページ2)

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281話ページ2

次期ボンゴレファミリー継承者を巡るボンゴレリング争奪戦

門外顧問である沢田家光さんの推薦する沢田綱吉くん
そして、ボンゴレファミリー9代目であるおじいさまの推薦するXANXUSさん

それぞれのファミリーが毎夜雌雄を決していた

晴れのリング
ルッス姐さんVS了平くん

ルッス姐さんが戦闘不能により勝者了平くん

雷のリング
レヴィさんVSランボくん

ランボくんが戦闘不能により勝者レヴィさん

嵐のリング
ベルVS隼人くん

リングを完成させた為、勝者ベル

雨のリング
スクさんVS武くん

リングを完成させた為、勝者武くん
…スクさんの生死は不明

そして今夜、再びその争いが幕を開けてしまう

私を昨日から同様の時刻に迎えに来た仮面の女性たちが、無機質な声を発する

「A様、お迎えにあがりました」

「参りましょう」

『…はい』

私は、この戦いにおける自分の意味をまだ理解できぬまま
並盛中学校へと足を向けた

〜・〜・〜

「本日はこちらにてお待ちください」

『ここは…』

高い天井、板張りの床、この建物独特の匂い

『体育館、ですか』

キュッと音のなる床を踏み締め辺りを見渡すが、今までのように特に仕掛けは見受けられない

強いて言えば、案内された場所、そして壇上前と入り口付近の頭上にそれぞれ柵が吊り下がっていることくらいだろうか

しかしこれらは恐らく観覧者のスペースの為の柵

これまでとはまた違った仕掛けのないフィールドに無意識に顔を顰めるのだ

暫くすると、先にヴァリアーの皆さんが
そしてさほど時間を空けずに隼人くんたちがやって来た
綱吉くんがバジルくんに背負われて

(！？綱吉くん…大丈夫、なのでしょうか)

修行の疲れか、はたまた別の理由か
床に寝かされた彼を心配して見つめていれば、リボーンおじさまが私と視線を合わせる

ニッと口角を上げたおじさまに心配はいらないのだとわかり、ほっと胸を撫で下ろした

床に寝かされていくらもしないうちに、綱吉くんは呻き声を上げながら目を覚ました

「やっと起きたか…？」

「リボーン…ここ…どこ？」

まだ少しぼんやりしているのか、頭を抑える綱吉くんにおじさまは答えた

「霧のリング争奪戦の戦闘フィールドだぞ」

「そーだ！争奪戦！！」

綱吉くんはハッとしたように天井を見上げれば、彼の驚いた声が響き渡った

「た、体育館！！？」