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あの子の正体は?【小野side】 ページ4

打ち合わせに遅れて入ってきたのは、今朝ひとめぼれした天使だった。


「改めまして、今回楽曲を担当させていただく菊地です。よろしくお願いします!」

今日が初対面の菊池さんは物腰柔らかそうな印象で、少し緊張していたけどなんだかほっとした。

「音源はすでに出来ているので、詞を乗せて微調整すれば完成できます。」

「あっ、あの、こちらからの提案というかお願いがあるんですが、いいでしょうか?」

普段と違ってなんだかよそゆきな内田社長が軽く手をあげ話し始める。

「今回のテーマソング、歌詞はDGSの世界観を忠実に再現させたいんですね。なのでラジオをよく聴いてくださっている方に作詞を依頼したくて・・・。」

「歌詞は彼女に任せようと考えていたんですが、そちらで作詞したいということでしたらそれでもいいですよ。ねえ、A?」

名前を呼ばれてはっとしたAさん、可愛いなあ。
でもAさんの作った詞、ちょっと興味あったんだけど・・・。

すると、数秒うつむいた彼女が突然立ち上がった。

「あの!私、今回のお仕事すごく楽しみにしていました。詞の経験は少ないです。このラジオの事は概要をかいつまんで聞いただけです。でも、一度任された仕事は最後まで手放したくないんです!お願いします、私にやらせていただけないでしょうか?」

彼女の仕事に対する姿勢と熱意に感動した。
可愛らしい小柄な女の子だけど、そこには確かに強さがある。
隣で神谷さんがおもしれえ、とつぶやいた。

「あ、頭をあげてください!そんなに熱意ある方にやっていただけるなら・・・ねえ?内田さん。」

「は、はい。お任せしたいと思います。」

諏訪さんと内田さんも彼女の熱意に圧倒されていた。
ちょっと情けなくもみえるけど・・・。

「ははっ、本当にすいませんねえ。彼女仕事人間なんです、業界では有名なんですが戸惑ってしまいますよね。」

「あっ、・・・・わたし・・・・失礼なことを・・・ごめんなさい。」

我に返って赤面しながらあたふたするAさん、うん可愛い。

Aさん。
どんな詞を書くんだろう?
どんな言葉を使うんだろう?
どんな、人なんだろう?

初対面の、しかもきちんと話してない相手にこんなにも心を独占されるなんて。
彼女の名前を覚えた日、もっと彼女のことを知りたいと思った。



AさんはDGSの過去の放送のテープ(かなり重そう)を両手に抱えて帰っていった。

自覚する【神谷side】→←はじまりのはじまり【神谷side】



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設定タグ:男性声優 , 小野大輔 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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ジブンノヨゾラ哨戒班 - 小野Dのふりふりしてる尻尾が浮かんできました…凄く面白かったです笑笑 (2018年4月7日 20時) (レス) id: e439648e6e (このIDを非表示/違反報告)
arata(プロフ) - 源さんや米津さんとも可能でしたら絡んでほしいです (2018年3月17日 13時) (レス) id: f1084099ff (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - arataさん» 作者です!コメントありがとうございます!私の趣味を詰め込んだ作品ですが、楽しんでもらえると嬉しいです!なにかリクエストやご意見があれば気軽に言ってくださいね! (2018年3月17日 11時) (レス) id: b3eee8cba4 (このIDを非表示/違反報告)
arata(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください (2018年3月15日 20時) (レス) id: f1084099ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっちゃん | 作成日時:2018年3月8日 18時

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