ますます* ページ47
二日たつと、達央は今まで通り私の所へ毎日話に来てくれた。
私は、あの日の光景が頭から離れなくて、ずっとモヤモヤしていて。
汐音「…達央？」
達央「ん？」
汐音「この前さ、女の子と一緒帰ってたよね？」
達央「ありゃ、見てたの！？」
汐音「彼女さん？」
達央「そー、遥っていうんだけど…」
そこからの話はなにも頭に入ってこなかった。
やっぱり彼女さんだった。
なら、私と2人で喋っていてもいいの？
汐音「私と2人で毎日喋ってて大丈夫なの？」
達央「おう、汐音は俺の妹みたいなもんだかんな！」
そういって笑う達央の顔はもうまともに見ることができなかった。
私、妹としか見られてなかったんだ。女な人として見られたことなんて一度もなかったのか。
汐音「そっかぁ…達央、もう今日は帰って？」
達央「ん？なんで？」
汐音「宿題…しなくちゃいけないから！」
達央「…そっか、じゃあまた明日な」
また明日。私がいつか救われたその一言。
いまはその一言でさえも苦しかった。
その日から私は変わろうと決意した。
性格までは変えられないが、痩せて、運動もするようにして、洋服にも気を使うようにして。
達央の彼女よりも可愛くなろうと努力した。
そんな中、季節は巡り巡って二度目の春を迎えた。
４月、入学式。達央と同じ学校に今日から通える。
私にも少しずつ友達ができた
私は一週間に一度、金曜日の放課後に達央の所へ行って一緒に帰るのが日課になっていた。
今日は金曜日。いつものように３年生の教室へ行くと、中には二人男子が。
その一人は達央。
男子「なぁ、いつも金曜にお前に会いに来る子いんじゃん」
達央「おう」
男子「あの子、１年だろ？超可愛くね！？」
達央「あぁ、可愛いと思う」
男子「いいなぁ、お前には遥がいるし、俺コクっちゃおうかな」
達央「…それはダメ」
男子「ええっ、なんでさ！」
達央「なんでも。てかもう汐音待ってるし行くわ、んじゃな」
そういって達央はこっちに向かってきた。
達央「待たせてごめんな？いこっか」
汐音「…うん！」
達央のこういう不意なかっこよさが、好きで好きでたまらないんだ。
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ことにゃw - 監督の名前って鈴sと谷山sと裕貴kと信長k入れてます？なんか分かりましたww (2015年1月8日 18時) (
レス) id: 9d56a6b083 (このIDを非表示/違反報告)
紘裕 - すごく、面白いです！ (2014年12月24日 23時) (レス) id: b578dd069e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂鎖
| 作成日時：2014年9月25日 21時
