今日のお悩み「嫌われてるのかも…」 ページ7
つむぎ「…ってことなんですけど…本当に、俺嫌われてるんですかねっ…」
『あぁぁ、泣かないで泣かないで!』
目の前で決して小さくはない身体を縮こませて、「すみません…」と鼻をすする彼は、Switchの青葉つむぎくん。
相談内容は、「夏目くんに嫌われてるかもしれない」
つむぎ「愛情の裏返しなんじゃないか、っていつもは考えてるんですけど…やっぱり自信が無くなって来てしまって…!」
『あぁぁ大丈夫だよ、逆先くんはちゃんと青葉くんのこと好きだよ!大丈夫!』
つむぎ「…じゃあどうして俺は殴られたりしてるんですかね…やっぱり嫌いなんじゃ…」
彼がまた、めそめそとそう言い出したその時。
相談室の扉が毎度の如く勢い良く開かれた。
??「ちょっト、センパイ遅いんだけド?」
声を聞けば分かる。
語尾が特徴的に歪んだこの声は、逆先夏目くんだ。
扉の方へ目をやれば、大当たり。
そこには、若干ではあるものの、しっかりと不機嫌そうに顔を顰めた逆先くんがいた。
つむぎ「え、え、夏目くん?なんでここに…!」
夏目「はァ?なんでってセンパイが遅いからなんだけド?さっさと気なヨ。」
不機嫌だ。
ひっじょーに不機嫌だ。
夏目「っていうカ、ボクのAに迷惑かけないでくれル?」
『待って、私逆先くんのものじゃない。』
夏目「そろそろ名前で呼んでくれてもいいのニ…」
『その前に君は私に先生をつけようか。』
夏目「嫌だネ。ボクとキミは対等な関係のはずダ。故に、敬称は付けるべきじゃなイ。」
『ねぇ、私一応教員。』
夏目「聞こえなーイ♪」
『青葉くん、この子引き摺ってって。』
私が諦めモードに入り(?)青葉くんにそう言えば、さらにあたふたとし出す彼。
なんでだ。
つむぎ「あの、もしかしなくても俺が夏目くんを…?」
『当たり前じゃない。青葉くん以外誰がいるの?いないでしょ?』
つむぎ「で、でも、俺、嫌われてるし…」
そこまで言った彼の唇に、そっと人差し指を添えた。
ピタリと止まる彼。その瞳は微かに見開かれ、動揺の色が垣間見えた。
『こうやって呼びに来てくれてるんだよ。大丈夫、嫌われてないよ。』
つむぎ「……そう、信じます…!」
決心したように頷く青葉くん。
大丈夫、悩むほど嫌われていないよ。
むしろ、好かれてるから。
夏目「ちょ、ちょっとセンパイ?!」
つむぎ「早く行きましょう!」
夏目「なんで張り切ってるノ?!」
自信を持って。
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夜透田 流(プロフ) - しゃけさん» ご指摘ありがとうございます。 (2020年11月1日 17時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - おそらく、蓮見ではなく蓮巳だと思います。 (2020年11月1日 17時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 零さんの下僕さん» わぁぁ、ありがとうございます!!更新頑張りますね!もし読みたいお話とかあったら是非リクエストしてください〜 (2020年3月1日 11時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
零さんの下僕 - 最高でした!目次のとこ見て結構あるからちょこちょこ読もう〜とか思ってたのに、その日中に読み切っちゃいました。続き、楽しみに待ってます! (2020年3月1日 0時) (レス) id: 61b8c4ad42 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - Evaさん» ありがとうございます!やっとこさ受験が終わったので少しずつ更新していきますね! (2019年10月12日 21時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜透田 流 | 作成日時:2018年2月23日 10時