検索窓
今日:5 hit、昨日:34 hit、合計:281,425 hit

今日のお悩み「嫌われてるのかも…」 ページ7

つむぎ「…ってことなんですけど…本当に、俺嫌われてるんですかねっ…」

『あぁぁ、泣かないで泣かないで!』




目の前で決して小さくはない身体を縮こませて、「すみません…」と鼻をすする彼は、Switchの青葉つむぎくん。

相談内容は、「夏目くんに嫌われてるかもしれない」





つむぎ「愛情の裏返しなんじゃないか、っていつもは考えてるんですけど…やっぱり自信が無くなって来てしまって…!」

『あぁぁ大丈夫だよ、逆先くんはちゃんと青葉くんのこと好きだよ!大丈夫!』

つむぎ「…じゃあどうして俺は殴られたりしてるんですかね…やっぱり嫌いなんじゃ…」




彼がまた、めそめそとそう言い出したその時。
相談室の扉が毎度の如く勢い良く開かれた。





??「ちょっト、センパイ遅いんだけド?」




声を聞けば分かる。
語尾が特徴的に歪んだこの声は、逆先夏目くんだ。

扉の方へ目をやれば、大当たり。
そこには、若干ではあるものの、しっかりと不機嫌そうに顔を顰めた逆先くんがいた。




つむぎ「え、え、夏目くん?なんでここに…!」

夏目「はァ?なんでってセンパイが遅いからなんだけド?さっさと気なヨ。」




不機嫌だ。
ひっじょーに不機嫌だ。




夏目「っていうカ、ボクのAに迷惑かけないでくれル?」

『待って、私逆先くんのものじゃない。』

夏目「そろそろ名前で呼んでくれてもいいのニ…」

『その前に君は私に先生をつけようか。』

夏目「嫌だネ。ボクとキミは対等な関係のはずダ。故に、敬称は付けるべきじゃなイ。」

『ねぇ、私一応教員。』

夏目「聞こえなーイ♪」

『青葉くん、この子引き摺ってって。』




私が諦めモードに入り(?)青葉くんにそう言えば、さらにあたふたとし出す彼。

なんでだ。




つむぎ「あの、もしかしなくても俺が夏目くんを…?」

『当たり前じゃない。青葉くん以外誰がいるの?いないでしょ?』

つむぎ「で、でも、俺、嫌われてるし…」




そこまで言った彼の唇に、そっと人差し指を添えた。
ピタリと止まる彼。その瞳は微かに見開かれ、動揺の色が垣間見えた。




『こうやって呼びに来てくれてるんだよ。大丈夫、嫌われてないよ。』

つむぎ「……そう、信じます…!」




決心したように頷く青葉くん。

大丈夫、悩むほど嫌われていないよ。
むしろ、好かれてるから。




夏目「ちょ、ちょっとセンパイ?!」

つむぎ「早く行きましょう!」

夏目「なんで張り切ってるノ?!」



自信を持って。

今日のお悩み「あ、あれ…?」→←今日のお悩み「滑舌」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (348 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
692人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 夜透田流 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夜透田 流(プロフ) - しゃけさん» ご指摘ありがとうございます。 (2020年11月1日 17時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - おそらく、蓮見ではなく蓮巳だと思います。 (2020年11月1日 17時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 零さんの下僕さん» わぁぁ、ありがとうございます!!更新頑張りますね!もし読みたいお話とかあったら是非リクエストしてください〜 (2020年3月1日 11時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
零さんの下僕 - 最高でした!目次のとこ見て結構あるからちょこちょこ読もう〜とか思ってたのに、その日中に読み切っちゃいました。続き、楽しみに待ってます! (2020年3月1日 0時) (レス) id: 61b8c4ad42 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - Evaさん» ありがとうございます!やっとこさ受験が終わったので少しずつ更新していきますね! (2019年10月12日 21時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜透田 流 | 作成日時:2018年2月23日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。