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今日のお悩み「貸して!」 ページ3

スバル「ねぇお願い!お願いお願いお願い!!」

『え、えぇっと〜…』

スバル「ねぇねぇお願いせんせー!」




な ぜ こ う な っ た 。

事の発端は数分前に遡る。

いきなり、相談室のドアが開け放たれたのだ。
そこに立っていたのは、明星スバル。彼だった。

入室早々、彼は




スバル「ねぇ、せんせー!お金貸して!」




と、嫌にキラキラした目で私にそうせがんできたのである。

そして冒頭に戻る。




『わ、分かった、明星くん。君はキラキラしたものが欲しいんだよね?』

スバル「おぉ!よくわかったね!さっすがせんせー☆」

『もう明星くんの存在自体がキラキラしてマス…』




おばさん灰になっちゃう……

明星くんはちゃっかり私の首に腕を回している。
これはもう、何かキラキラした物をあげないと開放されない…




『よし、明星くん。』

スバル「?なぁに?せんせー。」

『お金以外のキラキラした物だったら、なんでもあげるよ。』




さすがにお金をあげるはねぇ…という私なりの考えから、こうなった。
まぁ、明星くんだってアイドルとは言えど、普通の高校生なわけだし…なにか普通な答えをくれるだろう。

そう、思っていた。




スバル「なんでも?なんでもいいの?」

『う、うん。なんでもいいよ。』

スバル「うーん、そっかぁ〜。じゃあね…」




明星くんは、少し考えるそぶりをすると、何かいいことを思いついた、と言わんばかりの妖しい笑みを浮かべた。

いやそりゃもう、天下のアイドル様ですから、そんな顔も様になっているわけですが。




スバル「ね、せんせー。」

『は、はい。なんでしょう…?』




やめてください明星くん。
そんな色気たっぷりな顔と声で私の方を向かないで、いやマジで。

え、っていうか、なんでまた腕を肩に回してるの?距離近くない?ねぇ?

大人はからかっちゃ駄目なんだよ?知ってる?


そんな私の心の中での主張空しく、もう、明星くんの顔は目の前になっていた。
いやしかし、そんなので照れるほど私も初心じゃないけども。




スバル「…満面の笑みで俺を下の名前を呼んで。」

『え、は、はい?』

スバル「ふふっ、2回は言わな〜い♪」

『(そんなんでいいのか…?)わ、分かった。…スバルくん。』




多分私は、今できる限りの満面の笑みで、彼の名前を呼んだと思う。

下の名前で呼べば、目の前の彼は、それはもう眩しいくらいの笑顔で「ありがとう!」って言ってた。うん可愛い((

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夜透田 流(プロフ) - しゃけさん» ご指摘ありがとうございます。 (2020年11月1日 17時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - おそらく、蓮見ではなく蓮巳だと思います。 (2020年11月1日 17時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 零さんの下僕さん» わぁぁ、ありがとうございます!!更新頑張りますね!もし読みたいお話とかあったら是非リクエストしてください〜 (2020年3月1日 11時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
零さんの下僕 - 最高でした!目次のとこ見て結構あるからちょこちょこ読もう〜とか思ってたのに、その日中に読み切っちゃいました。続き、楽しみに待ってます! (2020年3月1日 0時) (レス) id: 61b8c4ad42 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - Evaさん» ありがとうございます!やっとこさ受験が終わったので少しずつ更新していきますね! (2019年10月12日 21時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜透田 流 | 作成日時:2018年2月23日 10時

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