今日のお悩み「妹に…」 ページ14
紅郎「…ってことがあってよ。」
『なるほど。それで妹さんに謝罪の品を送りたいのね。』
紅郎「おうよ。」
目の前に姿勢を質して座り、真っ直ぐにこちらを見据える彼は、鬼龍紅郎くん。
なんとも珍しいことに、彼は妹さんと久方振りの喧嘩をしてしまったらしい。
だから、妹さんに贈り物をしつつ謝りたいそうで。
紅郎「最近の女の趣味は分からねぇからな…」
『それで私に聞きに来たのか…でも私、もうおばさんだよ？』
妹さんと私じゃ、世代も違う。
どちらかというと同じく妹さんのいる月永くんとかに聞いた方が良い気もした。
その旨を彼に伝えれば、彼はそうじゃないとでも言うように、首を横に振った。
紅郎「妹は何故かAのファンみたいになってんだよ。」
『こら、先生を付けなさいな先生を。』
紅郎「…だから、先生のオススメをやりたくてな。」
『ふーん…私のオススメねぇ…』
私のファンって、一体全体どこで私を知ったんだ妹さんは…
真剣な眼差しで私を見つめる鬼龍くんを他所に、私は一所懸命考えを巡らせた。
ふと、思い当たる。
私は徐に立ち上がり、相談室の自身のデスクの引き出しを開けた。そこにある薄桃色の半透明の包みを拾い上げ、彼に手渡した。
『こんなんでどう？』
紅郎「…クッキー？」
『そ。昨日作ったの。甘いクッキーじゃなくてしょっぱいクッキーなんだけど…それで良かったらどうぞ。』
彼の謝罪の品になるかは分からない。
それに、あれを渡したからって仲直りは出来ないかも知れない。
でも、それでいい。
それが、話し合いへの第一歩になってくれればそれでいい。
結局、話し合わなければ何も変わらないから。
紅郎「ありがとう、先生。」
彼はクッキーを大事そうに抱え、相談室の扉を開けた。
『ちゃんと、お話するんだよ。』
紅郎「あぁ。…本当にありがとう、先生。」
彼は照れたように笑って、その場を後にした。
…私も、正直にならないとなぁ。
#%#%#%#%#%#%#%#%#%
久々の更新でしたが、皆様にお願いがあります…
リクエストを…ください…
消化はすごく遅いとは思いますが、もうネタが無いんです…お願いします…
誰々でなんとかで！みたいな感じでお願いします((
それから！また新作が！
アイナナで！！
いやごめんなさい前作品全力で更新します
ビターチョコデコレーション【アイナナ】
Re:vale好き必見！
今日のお悩み「教えてください。」→←今日のお悩み「クリスマスっぽい。」
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夜透田 流(プロフ) - しゃけさん» ご指摘ありがとうございます。 (2020年11月1日 17時) (
レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - おそらく、蓮見ではなく蓮巳だと思います。 (2020年11月1日 17時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 零さんの下僕さん» わぁぁ、ありがとうございます！！更新頑張りますね！もし読みたいお話とかあったら是非リクエストしてください〜 (2020年3月1日 11時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
零さんの下僕 - 最高でした！目次のとこ見て結構あるからちょこちょこ読もう〜とか思ってたのに、その日中に読み切っちゃいました。続き、楽しみに待ってます！ (2020年3月1日 0時) (レス) id: 61b8c4ad42 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - Evaさん» ありがとうございます！やっとこさ受験が終わったので少しずつ更新していきますね！ (2019年10月12日 21時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜透田 流 | 作成日時：2018年2月23日 10時
