今日の相談「甘えたい」 ページ9
〜凛月-Ritsu-さんリクエスト〜
薫「Aちゃん♪」
『ぅ、わっ？！びっくりした…羽風くんか…』
薫「え、あれ？なんで苗字呼びに戻ってるの？？せっかく俺と愛を育んでくれたのに〜！」
『育んでないから。』
零「Aの嬢ちゃんは今日も絶好調じゃのう。」
いつものように相談室を解放し、部屋で書類を作成していれば、突如として後ろから声をかけられる。懐かしい声と慣れない"ちゃん"付け、前方から伸びる白い手に驚いて顔を上げれば、そこには懐かしい二枚看板。
相変わらず顔がいいけど、なんで二人ともそんなに顔が近いの。
『もう、どうしたの？二人とも。お仕事は？』
薫「今日はオフだよ〜！だからAちゃんに会いに来たんだ♪」
『私に？大神くんとか乙狩くんに会いに行きなよ。もしくは部活で一緒だった子とか…』
零「心配せんでも、既に会いに行っておるよ。今はAの番じゃ。」
にこにこと機嫌良さそうに笑う朔間くんは、その白くもしっかりとした手で、私の頭を優しく撫でる。
二人とも既に私の事を好き勝手呼んでいるが、まぁ今は生徒では無いし、許容範囲なのかもしれない、と自分に言い聞かせた。
薫「それにしてもAちゃん、ちょっと痩せた？ちゃんと食べてる〜？」
『え、食べてる食べてる。でもまぁ、学校とESと行き来してるし、気疲れしてるのかもねぇ。』
零「あまり無理はしないでおくれ。我輩、大事な大事なAが倒れてしまっては、心配で夜も眠れなくなってしまうぞい。」
『朔間くんは夜こそ起きてるでしょうが。』
大人しく頭を撫でられながら、そう言えば、彼は「そうじゃったかの」なんておどけて見せる。
会ってからずっと撫で続けている朔間くんに、痺れを切らしたのか、羽風くんが「ちょっと朔間さんずるいんだけど！」なんて言いながら私に抱き着く。彼は頬を膨らませていて、何処と無く可愛らしい。
『もう、羽風くんは甘えたさんなの？』
薫「ふふ、そうかも。Aちゃん限定でね♪俺、甘えただから、Aちゃんに名前で呼んで貰いたいな〜。」
零「ずるいぞい、薫くん。我輩も名前で呼んでもらいたいもん。」
薫「げろげろ〜。男の"もん"とか可愛くないんだけど〜？Aちゃんのが100万倍可愛い。」
零「知らんもん、そんな事。我輩まだ一回も名前で呼ばれてないのじゃぞ？」
頭上で繰り広げられる不毛な会話の数々に、密かに溜息を吐いたのは、致し方ないと思う。
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夜透田 流(プロフ) - 勿忘草色の蜜蜂さん» ありがとうございます！HiMERUくんキャラを掴みきれてなかった自覚があったので、そう感じて頂けて嬉しいです！ (2022年4月14日 20時) (
レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草色の蜜蜂 - ひめる様ぁ…！すっごくよかったです！作者様ありがとうございます！ (2022年4月13日 20時) (レス) @page12 id: e814718385 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - moekaさん» コメントありがとうございます。現在作者の多忙につき、なかなか更新が出来ない状態となってしまい、今に至ります。本当に少しづつですが、下書きを進めていますので気長にお待ち頂けると幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月18日 15時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月13日 3時) (レス) id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - しいなさん» コメントありがとうございます！コロナ禍ということもあり、大学生活が忙しく中々時間が取れず更新を止めておりました…少しずつでも進めていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年4月29日 22時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜透田 流 | 作成日時：2020年3月23日 14時
