第七話 特高様 ページ9
甘露寺蜜璃side
結論から言えば、Aちゃんの圧勝だった。
不死川「はっ、はぁっ…」
『だから言ったじゃないですか。貴方雑魚ですよって。』
不死川さんは真剣なのに、Aちゃんはその武器の差ですら無いかのように圧倒した。
以前の彼女なら、有り得ない光景だった。
『不死川さん。貴方の負けた要因は私への過剰低評価です。貴方は最初に私に言いましたね。舐めるな、と。…舐め腐ってんのは、貴方でしょう。』
誰も反論出来なかった。
あの頃よりも彼女は確実に強くなっている。誰一人として、彼女に勝てるとは考えられなかったのだ。
自分たちに有利な刀を使ってまで戦っても勝てない。それなら、私たちに刀を振る権利は無いのではないだろうか。
ふと、そんなことを思ってしまう。
『…柱になったからと言って、その上が無いとは限りません。下には下が有り、上には上が有るんです。貴方が刀を握る理由はなんですか？私をここから追い出す為ですか？…いいえ、民を守る為です。誰かを守る為に、刀を握り、力を振るうんです。それは鬼殺隊であれど、我ら特高警察と大して変わりはありません。悔しいのなら、それを糧にして鍛錬を積んでください。まだまだ精進出来ますよ。』
地面に置いた刀や拳銃を拾い上げながら、彼女はそう言った。
とても同い年には見えなくて、彼女が偉大な誰かなんじゃないかと錯覚した。
そこにいるのは、紛れもない特高様だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜透田 流(プロフ) - もやし好きのもやしさん» いえいえ！！むしろこんなんですみません！！ありがとうございます、頑張ります！！ (2019年10月30日 17時) (
レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - うわあああコラボありがとうございますぅぅう！！うちの桜花がお世話になりました…！これからも応援しています！！！ (2019年10月30日 17時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 恋歌さん» ありがとうございます、頑張りますね！！ (2019年10月27日 21時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
恋歌 - これからも頑張ってください！応援しています！！ (2019年10月27日 20時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 恋歌さん» コメントありがとうございます！これからじわじわと思い知らされていきます…ちゃんと後悔して反省できると良いですね…書くのは僕なんですが(( (2019年10月27日 10時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜透田 流 | 作成日時：2019年10月10日 7時
