第四話 死に損ない ページ6
宇髄天元side
『皆さん、お久しぶりですね。』
そう言ってあの日と同じ笑顔を俺たちに向ける彼女は、あの日と変わらない凛とした声で話し始めた。
『政府監視計画に基づきまして、本日付きでこれから一年間鬼殺隊を監視、報告、推薦することになりました。』
紺色の隊服は黒の軍服に。
長い日輪刀は小さな拳銃に。
袖の余る羽織はインバネスコートに。
『特別高等警察より参りました、幹部の愛染Aと申します。短い間ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。』
瞳を細くして口元を緩める彼女は、あの日と変わっていなさそうに見えて、実際何もかもが違っていた。
一通り話を終えた彼女に、派手に非難の声があがる。
不死川「のこのこ出てきやがって、この死に損ないが!!」
不死川は携えていた日輪刀を抜刀し、彼女に切り掛る。上座のAは、避けようと云う気すら無いのか、あの笑顔を浮かべたまま振り下ろされる刀を見詰めている。
宇髄「ばッ、か…!避けろ!A!!」
不死川「死ね!!!!」
咄嗟に手を伸ばすが、もう遅い。
不死川の刀が彼女を切り裂かんとした、その時。
金属と金属がぶつかる音が、その場に派手に響いた。
『…訛りましたか、不死川さん。』
不死川「て、めぇ…!その刀、何故持ってやがる!!」
『何故も何も。この刀は私の相棒ですから。』
どこから出したのか。
彼女は嘗て肌身離さず持っていた漆黒の日輪刀を、不死川と交えていた。
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夜透田 流(プロフ) - もやし好きのもやしさん» いえいえ!!むしろこんなんですみません!!ありがとうございます、頑張ります!! (2019年10月30日 17時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - うわあああコラボありがとうございますぅぅう!!うちの桜花がお世話になりました…!これからも応援しています!!! (2019年10月30日 17時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 恋歌さん» ありがとうございます、頑張りますね!! (2019年10月27日 21時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
恋歌 - これからも頑張ってください!応援しています!! (2019年10月27日 20時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 恋歌さん» コメントありがとうございます!これからじわじわと思い知らされていきます…ちゃんと後悔して反省できると良いですね…書くのは僕なんですが(( (2019年10月27日 10時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜透田 流 | 作成日時:2019年10月10日 7時