返り咲けぬも予測済み【鬼滅の刃】

プロローグ ページ1

我妻「なぁんで、俺たちはこんなに頑張ってんのに政府非公認なんだろうなぁ……こんなに頑張ってんのに！！命懸けてんのにぃぃぃ！！！！」

竈門「善逸うるさい。…仕方ないだろ。鬼はまだ世間的にあまり認知されてない。」

我妻「だとしてもさぁ！！もっとなんか無い？！保険適応されても良くない？！！」

竈門「鬼狩り保険？……無いだろ。」




鬼殺隊とは、政府非公認の鬼狩り組織である。




嘴平「もし、せーふこーにんでやるとしたらよぉ、どこでやんだ？」

我妻「やる、って…鬼狩り？」

嘴平「それしかねぇだろ。」

竈門「政府公認の鬼狩りなんているのか？」

我妻「いるとしたら…警察。…特高警察、かな。」





特高警察とは、特別高等警察の略である。





竈門「特高警察？普通の警察とは違うのか？」

我妻「こーれだから、田舎モンはよ〜。特高警察ってのは、警察よりも偉い立場にいんだよ。そんで、刀や銃を携帯して、この日本を支えてんの。」

嘴平「この前言ってたけーさつと何が違うんだよ。」

我妻「担当する仕事の重さが違う。特高警察の前では人がバッタバッタと死んでいく。連続殺人なんて日常茶飯事だと思うよ。」

竈門「…なんか、命の価値観変わりそうだな…」





普通の警察は主に、一般民が犯罪を侵さぬよう、犯罪者に犯罪を重ねさせぬよう、注意喚起をしたり、その場で取り締まったり、国民の為に然るべき場所での警護にあたる事が仕事である。

特高警察は主に、犯罪を侵した元一般民を追跡し、処罰したり、未然に犯罪を防ぐ為に身を呈して取り締まるのが仕事である。





我妻「だけど、一番の違いは…」





人を殺した時咎められるか、咎められぬか。

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