【w.r/wr/d.!】幹部？いいえそれ以下です 第一幕

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段々と人が集まってきて、会議が始まる雰囲気になる。主な内容は外交や貿易。条約などなど。
正直こういうお堅い話に関しては、俺は一切関与してない。理由は後々話そう。

話を聞いている時、目がゴロゴロして痛くなってきた。あ、やばい。昨日忘れてたんだった。分かりやすく言うと、コンタクトしてる人なら分かるよね。
早く終わんねぇかなと、ぼーっと話を聞いて会議が終わる。
ダッシュで会議室から出ようとすると、引き止められる。誰だよ。こっちは用を済ませたいんだよ。


gr「Aこの仕事を頼む」


しかも、黒かよ。
黒はこの国の総統だ。逆らうと崇拝している幹部が煩くなる。主に赤と水と黄緑……いや、全員か。

こくりと頷きその資料を貰う。
それと同時に、血走った目で俺の肩を痛いほど掴んだ。なんだよ今日厄日かよ。


gr「どうした？」

『……っ、……』

gr「離してほしいか？なら、自分の事を認めるんだな。自分が"神に嫌われた存在"としてな」

『……！！』

gr「お前のせいで"兄さん"は居なくなった。昔からの付き合いの彼奴を！お前が！お前がいたからだ！！」


何も言い返せなかった。あの人……兄さんは俺を庇って皆より先に逝ってしまったのだ。誰よりも悲しんだ。苦しんだ。己を蔑んだ。
お前らなんかに言われたくない。


gr「それにしても、声が出ないのはその病せいか？滑稽な話だな！」


もうこの声を聞きたくない。手を振り払って自室に帰った。

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