【w.r/wr/d.!】幹部？いいえそれ以下です 第一幕

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国王の首は取れなかったが、その代わり証拠の書物を見つけた。それは、自分自身良くやったと思う。

……さて、この書物を誰に渡そうか。


??「……何してるん」


声の人物は緑だった。平然としていながらも、俺に殺.気を放っている。恐ろしいなぁ。

その後ろには、白もいた。
白い軍服は所々赤く染まり、マスクにも赤い斑点が飛び散っている。きっと、緑の護衛でもしていたのだろう。


『別に』

os「別にな訳無いやろ。なんやその資料」


……そう言えば、 外交担当は緑だったっけ。丁度いい。渡してしまおう。
差し出すと、不満そうにしながらも受け取る。

……部屋に帰って寝るか。そう思い緑と白に背を向けると、首元に添えられた鋭く輝く何かが。


ht「答えなよ。」


白の持っていた刀という物だった。昔の俺だったら、小さく悲鳴を上げたりする所だが、今の俺は違う。
お前らの冷たい視線には慣れたし、こんな殺.意も軽いジャブみたいな物になっていた。


『書物と資料。あとデータ』

ht「何の」

『それは自分で見て確かめてよ。俺には必要ないし。それじゃ』


白を避け、自室に向かう。
……そうだ。今日は毎日の鬱憤を晴らしに、彼奴らと酒場にでも行くか。

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