【w.r/wr/d.!】幹部？いいえそれ以下です 第一幕

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城の裏口から入る。監視カメラを避けるなんて得意になったもんよ。
遠くの方からは、大砲を放つ音がこちらに小さく聞こえる。おっぱじめてんなぁ。


『っと、腹減ったなぁ』


懐から非常食を取り出し、食べながら中を探る。ノイ国からギアラ国の距離は何kmも先。ここは頭が弱いのか、裏口の方には兵士すらいなかった。

だからあの道中に沢山の罠が仕掛けてたのか。絶対来ないだろうと、高を括っていたんだろう。

いやいや、トラバサミは痛かった(事後報告)


『そろそろ行くか、彼奴らも来るだろうし』


裏口を開けると、物置に繋がっていた。埃を被っていて、使われてないものが沢山だ。
そこから出ると広い廊下に出る。幸運な事に誰もいない。


『ちゃっちゃと国王の所行きますか』


大体こういう時の玉座の間みたいな所って、上にあるよな。

……この国、典型的なクズな国だ。
廊下の装飾や壁の素材などを見て分かった。キラキラ光っているのは、ダイヤと金だろう。これじゃあ、独占してると言ってるようなものだ。
滅ぼして正解だな。

一回り大きな扉を見て、ここなんだろうなと感覚的に分かる。ノックをして中に入ると、そこには国王であろう老人と、でっぷりと肥えた大臣・副大臣がいた。

俺の姿を見るなり、大臣共はひぃっと情けない声を上げる。
そんな中、俺はにへらと笑いダガーナイフを構える。


『お迎えに来ましたよォ、ギアラ国の皆さぁん？』

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