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一ヶ月経った。俺の扱いは相変わらず……いや、少しだけ酷くなったような、ないような。
そして、ギアラ国との戦争が始まる。
どの戦場でも俺は何しても一応許されている。だって、名前が記載されてないからだ。
それを逆手に取れば、大体は嫌な顔をされながらも許してはくれている。勝てばよかろうなのだ。
使い慣れたダガーナイフを弄りながら、敵国の本拠地に向かう。
「居たぞ!ノイ国の幹部だ!!」
どうやら、俺の事を知ってる奴がいる。近距離が三人、遠距離が二人。背後を狙う奴等だったんだろう。上手く気配を消せていた。
……それにしても、幹部って。
『あー……訂正しなきゃなぁ』
「幹部一人殺.せば、俺達も昇格だ!」
そう言って襲い掛かってくる。自分の武器で防いでいると、遠くからの発砲。銃弾が腹に当たった。幸い、心臓じゃないからタヒねないんだけど。
それでも痛覚はあるから、顔を歪め倒れる振りをした。
「や……やった……やったぞ!!」
「これで、戦力が減った……!」
遠距離の奴等も、俺の周りに集まる。油断してるなぁ。ひょいっと起き上がり、ダガーナイフで頸動脈を思いっきり引き裂く。
かろうじて息をしてる奴に向かって、口を開く。
『こんなんじゃタヒなねぇよ。残念だったなぁ』
持っていたのは、弾丸だった。腹部に当たった物を無理やり引っこ抜いて、見せ付けた。
「ひぃっ……!!」
『あと、俺は幹部じゃなくて兵士。他の奴にも……って言おうとしたけど、もう無理か』
トドメを刺して、先に進む。早目にこの戦争を切り上げるか。
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夜殺神 - 恋の戦争宣戦布告もみたでー!おもろいなぁ…あと小説の設定の書き方がいまいちわからないんで教えてくれません? (2019年10月24日 1時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - 夜殺神さん» ありがとうございます!!!┏○))ペコリ (2019年10月22日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
夜殺神 - 面白いなぁ…更新頑張ってください……もっかいみてきまぁす (2019年10月17日 16時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - セイカさん» ありがとうございます(*ˇωˇ) (2019年10月2日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
セイカ - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月2日 15時) (レス) id: 517bdcf732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來憂 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/seiya02201/
作成日時:2019年9月15日 9時