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syp「A様、それ……」


そう。二人を庇い、投げられたナイフに自ら当たりに行ったのだ。
お陰様でめちゃくちゃ痛い。肩無くなるんじゃないかってくらい痛い。彼奴刃先に薬でも塗ったのか……?


『っ、あぁ、大丈夫だから、放っとけ。
……ゾム、此奴等に近付いたのが行けないんだろ』

zm「よう分かっとるやんけ」

『お前らに散々やられてるからな』

zm「なんで分かってんのに一緒におるん? やっぱり分かってないんとちゃう?」

『あーはいはい、そんなん言われなくても分かってる』

zm「はえー、お前おもんなくなったなぁ」


売り言葉に買い言葉。煽れば煽るほど、相手も俺を馬鹿にしてくる。
昔なんてこんな端的な煽り方じゃなかったのにな。

こうなると面倒くさくなるのは目に見えている。早めに切り上げるのが最善だ。


『おもんなくて結構。じゃ、俺は鈍った体鍛え直すから。これ返しとくわ』

zm「要らんわ。アホちゃうん?」

『そう?じゃ、勿体無いから貰っとくね』


グサリと肩に刺さったナイフを引き抜く。よく見ると、とても鋭く鋭利な物になっていた。
あぁ、末恐ろしや。

血が垂れないようにどうしようかと考えていると、後ろから誰かに突進される。


『いでで…… 何?』


振り向いた所にいたのは、赤紫だった。
涙を貯めた瞳には、少し心配そうな俺の顔が映る。くそ、なんてだらしない顔をしてるんだ。


syp「こ、これ、使って下さい!」

『……包帯?』

zm「……ショッピくん、何そいつに情けかけてん?」

syp「え、っ、いや、あの……」

zm「そいつ包帯無くても平気やで。なぁ?」


棘のある言い方に思わず俺は下を向く。どうやら、俺の事を化け物扱いしたいそうだ。

だが、そんな黄緑に睨まれながらも、赤紫は勇気のある行動。その姿を見て、感心してしまった。
包帯を受け取りふっと笑ってしまうと、赤紫は嬉しそうに頬を緩めた。


『有難く使うよ』

syp「!! ……っはい!」


あの健気な感じ、可愛いなぁ。いや、変な意味とかじゃなくてね?
……まぁ、水に対しての当たりは結構酷かったがな。

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夜殺神 - 恋の戦争宣戦布告もみたでー!おもろいなぁ…あと小説の設定の書き方がいまいちわからないんで教えてくれません? (2019年10月24日 1時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - 夜殺神さん» ありがとうございます!!!┏○))ペコリ (2019年10月22日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
夜殺神 - 面白いなぁ…更新頑張ってください……もっかいみてきまぁす (2019年10月17日 16時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - セイカさん» ありがとうございます(*ˇωˇ) (2019年10月2日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
セイカ - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月2日 15時) (レス) id: 517bdcf732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:來憂 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/seiya02201/  
作成日時:2019年9月15日 9時

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