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赤紫は黄緑に無理矢理連れてかれた。もうこの場でいいかと包帯をクルクル巻いていると、手を止められる。茶だった。
『……お前』
em「手当てします。医師の免許を持っていますから。それに、私の仕事でもあります」
『適当でいい』
綺麗に巻かれた包帯は、少しずつ血が滲んでいく。
茶の肩をポンと叩き、その場を離れた。
……いつか、バチが当たりそうだな。
*****
外の訓練場に行くと、兵士は俺の名前を叫んだ。
それを聞いたオプロイテとスパルタクスが、突っ込んでくる。
いきなりなんだと思っていると、俺の前で膝をついた。
sp「ご無事で何よりです」
『おう、心配掛けたな』
io「この一週間、A様は目が覚める事は無く、勝手ながら私達が指揮を取らせて頂きました」
『ありがとうスパルタクス、オプロイテ』
そう言うと、涙ぐんだ顔で俺を見つめる。
後ろにいる兵士達は、もう泣いていたり頑張って我慢してる姿が見える。
あぁ、俺ここまで頑張ってよかったよ。
兄さん、俺なんかの為に本当にありがとう。
sp「私達はA様に忠誠を誓います。それが、敵国の兵士や同じ仲間だとしても、私は貴方を守る剣……そして、貴方の盾と……」
『ちょ、ちょっと待ってくれ!!』
頭を下げたままのスパルタクスは、こんな俺に忠誠を誓い出す。
やめてくれ。どんなに仲間でも信頼していたとて、自ら危険な目に合わせたくはない。
『スパルタクス、その言葉は言わなくていい。俺が、堅苦しいのが苦手だって知ってるだろ?』
sp「は、はい」
『忠誠なんていらない。俺は厳しい上下関係が嫌いだ』
op「と、言いますと……?」
『俺の部隊に入った皆は、俺の家族と言っても同然だ』
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夜殺神 - 恋の戦争宣戦布告もみたでー!おもろいなぁ…あと小説の設定の書き方がいまいちわからないんで教えてくれません? (2019年10月24日 1時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - 夜殺神さん» ありがとうございます!!!┏○))ペコリ (2019年10月22日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
夜殺神 - 面白いなぁ…更新頑張ってください……もっかいみてきまぁす (2019年10月17日 16時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - セイカさん» ありがとうございます(*ˇωˇ) (2019年10月2日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
セイカ - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月2日 15時) (レス) id: 517bdcf732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來憂 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/seiya02201/
作成日時:2019年9月15日 9時