tntn《空っぽだったら良かったのに》 ページ18
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ut「さよなら。楽しかったで。」
本気の恋が、貴方が言った一言で終わってしまった。それなのに、何故貴方が、頬を濡らすの。
手を伸ばして、涙を拭う……直前で目が覚めた。
夢だった事に私は安堵の息を漏らす。アホ面で寝ている彼を見て、私は一筋の涙を零して、夢の内容を消そうとした。
……何か、もうどうでも良くなっちゃった。静かな部屋で1人笑って、こっそりと家から出た。
＿＿＿＿＿
Aに似合う赤い花束を抱え、とある小さな丘まで歩いた。そして、意味もなく、都会の街並みが遠くまで続いているのを見下ろした。ここに来ると、どんな事でもどうでもよくなってしまう場所だ。
……この関係も、もういいかと思ってしまうほどに。
『ごめん、トントン。待った？』
tn「おう。全然待ってないから大丈夫やで。」
『嘘、鼻赤いよ。……って、その花は？』
tn「あぁ、これ？綺麗やろ。Aにやるわ。」
『ほんま？ありがとう。この花、大好きやねん。』
あの時のAの心は何色でもない、空っぽだった。いつかは、俺のトレードカラーの赤で満たしたいと考えていた。それだったら、どんなに嬉しかっただろうか。
こんな風に悩んでしまうのは、彼女が深い青に満たされていったから、なのだろうか。
どんなに頑張って、Aに愛を謳ったって、心が青に満たされていたら、濁りきってて本心なんて見えやしない。それは嫌だ。嫌われたって構わないさ。
遠い昔に描いてた日々を語って、俺の心を騙ってみても、どうせいがみ合うんだ。あぁもう、キリがない。
否、キリがなくていい。それで良いんだ。このやり取りさえ懐かしく思えるのなら。
『……気楽なもんやな。』
tn「どこを見てそう思ったんや、言うてみ。」
『昔から変わらない、余裕そうな顔を見て思ったのよ。』
tn「その減らず口、今すぐ閉じてやんで。」
『……トントンなら、良いよ。』
腕を引っ張り、言葉の通りAの口を、俺の口で塞ぐ。昔のように、笑い合ってさよならが出来る関係だったら良かったのに。なのに俺は、唇を舐め笑いながら喋った。
tn「俺も、お前も、屑な事しとんな。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
使用曲⇒【シャルル】1番/【バルーン】様
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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來憂@元星夜(プロフ) - 美浦さん» 返信遅れてすみません!!!リクエストはいつでも受け付けてますよ！了解致しました、出来上がるまで暫しお待ち下さい！ (2018年2月28日 20時) (
レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
美浦 - 初めまして。いつも素敵なお話を読ませていただいてます。リクエストってまだ大丈夫でしょうか？差し支えないようでしたら、「再演」という曲でお願いしたいです。因みにgrぽいどが歌ってたのがあったので機会があれば聞いてみてください！これからも応援しています！ (2018年2月13日 1時) (レス) id: 39a9d621b3 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - 月猫さん» いつもありがとうございます(´；ω；｀) 今作ってる話が終わり次第、作りますので時間が掛かりますが暫しお待ち下さい！ (2018年1月5日 23時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
月猫(プロフ) - 初めまして。いつも短編小説楽しく読ませてもらってます。リクエスト欲しいってあったので１つ置いときます。「フィクサー」という曲で頼みたいのですが大丈夫ですか？因にうつぽが歌ってたんでよかったら聞いてみてください。これからも応援してます！頑張ってください (2018年1月5日 21時) (レス) id: e71b2e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - 全然おっけーです！主さんの文で｢なるほど､こういう解釈もあるのか｣と勉強になりました！曲自体､引き込まれるのにそれを文にすると更に引き込まれました｡病み気味ゾさん…嫌いじゃないですむしろ好きです(小声)← ありがとうございます！ (2017年12月14日 17時) (レス) id: f370730a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星夜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/seiya02201/
作成日時：2017年6月25日 0時
