【w/r.wr/d.!】我君を愛す【短編集】

＊shorn《指切りげんまん》 ページ13

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sho「あぁ^〜沖縄住みやすいんじゃぁ^〜」

『そんな事言ってるから、三重に愛知が取られるのよ。』

sho「酷い言い草やな！！」


エメラルドグリーンの透き通った海で、はしゃいでいる成人男性。名前はシャオロン。元は愛知の頭領。……なのだが、何故こんな場所にいるのか、それには理由があった。
無謀にも三重に宣戦布告したのだが、愛知の軍が弱かったのか、それとも三重の軍が強かったのかは知らないが、愛知は滅亡に向かい、仲の良かった沖縄……つまり、私のところに来たのだ。


『あんたね……煽るのはいいけど、もう少し時期を伺いなさい！』

sho「だって行けると思ったんやもん！」

『……自分の県の不満度見た？』

sho「？ 何やその資料？」

『マジで頭領向いてないね。』

sho「うっさいわ！」


ホチキスで止められた資料は、都道府県ごとの不満度や足りない物資・資源が、長々と書かれている。
頭領は必ず貰う物なのだが、頭にハテナを浮かべ聞いてくる姿は、誰がどう見ても、子犬を思い浮かべるだろう。


『あんたねぇ……！』

sho「わー！！ 待って待って待って！ホンマにごめん！A許して！」

『謝って済んだら、警察はいらないんだよ！』

sho「愛知の領土が戻った暁には、サトウキビこっちで育てます！」


その言葉に、思わず食いついてしまった。
だって、沖縄でしか栽培されてないサトウキビを愛知で栽培してくれる……色んな場所で沖縄のものが広がると、それは素直に嬉しいのだ。


『……本当？嘘ついたら、全ての軍隊送って、滅ぼすよ？』

sho「こんな命の危機の時に、嘘なんてつかへんて！」

『うーん…… ソーキそばも流行らせてくれたら、約束する。』

sho「……ほんま？ほんまか？」

『何でシャオロンが疑心暗鬼になってんのよ。』


小指を出して、子供みたいな約束をする。
契約書でもいいけど、こっちの方が楽しくて、戦の事なんて忘れちゃうくらいだ。


『ゆーびきーり、げーんまーん。嘘ついたら、宣戦布告する。 指切った』

sho「あぁ…… 将来が心配めう……」

＊osmn《未練は無い》→←＊utu《海を挟んでも助ける》

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