漢字はムズイんだもん！ ページ22
「じゃあ、次は何の教科を勉強するの？」
「A、勉強好きだったのか？」
「別に、そこまで好きじゃないんだけどさー」
ただ、二人に教えてもらうとか夢みたいじゃん！
嫌いなはずなのに、ちょっと好きになれそうだもん！
「国語にするかぁ？」
国語か…漢字が覚えれなかったり、作文を書くのは苦手だけどしょうがない
「やる！」
「毎回、てめえは最初の威勢だけはいいよな」
「…ひどい！」
「とりあえず、このドリルにある穴埋め四文字熟語をやってみろ」
「どれくらい、私が漢字を理解しているか見るの？」
「そんなところだ」
「分かった…うっ」
やっぱり漢字はなー…一門目から分かんないよ
「あのさ、空欄になっちゃっても…」
「何でもいいから書け。まぐれで当たる事もあるだろうが」
「…ハイ」
うう…ザンザス先生はやっぱり厳しい
(数十分後)
「とりあえず、このページの問題は全部説いたよ」
「じゃあ、オレ達で答え合わせをしとくぜぇ」
「うん…間違ってても怒んないでよ？」
「全問正解するとは最初っから思ってねえ」
「…さいですか」
「まず、ここの問題は…！？」
正しい答え 切磋琢磨
Aの答え 切磋豚磨
「…」
スクアーロはこの時点でもう笑いをこらえていた
惜しいと言えば惜しいが、これでは「せっさぶたま」だ
「他には…くっ」
正しい答え 反面教師
Aの答え 顔面教師
正しい答え 五里霧中
Aの答え 五里夢中
「…っ、くっ」
声は何とか出さないようにしても、スクアーロの肩はしきりに揺れていた
笑わないようにと思うと余計に笑ってしまう
そもそも顔面教師とは、なんなんだろう
「…ドカスが」
一方ザンザスは全く笑っていない、それどころか顔が引きつっていた
他人事ならいいが、Aに教えるのは自分達だ
今の状況から考えるとかなり面倒な事になるだろう
「ドカス、てめえ全くできてねえじゃねえか！」
「ええ！？ゴメン！」
あんな答えを書いておきながら、本人は真剣だ
「しょうがねえ、こっから三ヶ月は死ぬ気で勉強だなぁ！」
スクアーロはまだ笑っていた
こうして、二人によるスパルタな勉強は毎日行われ、時間がたつのは早かった
あっという間に三ヶ月がたった
今日がついにテスト当日だ
…勉強の事を書いて物語を進めるのが面倒になったわけでは、断じてない。
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吉田 夕陽(プロフ) - めっちゃええ作品ですね！もう、なんか、世界観に入り浸って想像しながら読んでいると、ニヤニヤが止まりませんでした！神作ありがとうございます！！ (5月28日 21時) (
レス) @page34 id: ab26c36e5b (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ゆうさん！ありがとうございます！そう言ってもらえて、とても嬉しいです (2019年12月22日 8時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - えー！めっちゃいい作品じゃないですか！泣きました (2019年12月20日 21時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ログインできました！よかったらコメントお願いします (2019年11月21日 19時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風来坊 | 作成日時：2019年11月14日 17時
