私が呆れられんのは、おかしくない！？ ページ16
「カス鮫、せめえ」
「ゔおおおい…これ以上はどうしようもねえぞ」
二人は風呂に入っていた
しかし、そこで予想外の事があった
Aにとってはこれが普通なんだろうが、180cmを超えた大人二人が入るにはこの風呂は狭すぎる
「Aに言ってもしょうがねえしな…」
「…」
Aのせいではない事は百も承知だ
そもそも、文句を言ったとしてAが何とかしようとして来てくれても、二人の裸を見たらどうなってしまうんだろうか…悪い予感しか無くて、どっちみち二人は呼ぶ事が出来なかった
「少し狭いがこういうのも悪くねえよなぁ？」
普段は殺伐とした環境で生きてきたため、気楽に風呂に入ったことなど指で数えるくらいの数だろう
しかし、今だけは仲間と…18年もの間ともに戦ってたボスと一緒に風呂に入っている
その事がスクアーロにとってはなんだか嬉しいのだ
「フン」
それはザンザスも同じことだろう
いつもと同じそっけない返事だったが、スクアーロにとっては、なんだか満足そうに見えた
「ゔおおおおい！A、あがったぞぉ！」
「カス鮫！アイツの親に聞かれんだろ」
勉強の時はまだいいが、ここは風呂場だ
声が良く響いてしまう
「そうだった…チッ！めんどくせえな」
スクアーロが悪態をついてると
「思ったより早かった…」
Aが来て、そして…赤くなってぶっ倒れた
「ゔおおおい！どうしたぁ！」
突然の事にスクアーロが慌てる
「落ち着け、カス鮫」
ザンザスは冷静だった
「落ち着けるかぁ！急にぶっ倒れたんだぞぉ！病気かも…」
「カスが」
スクアーロの言葉を遮って蹴りを一発お見舞いする
「何すんだ！」
「いったん落ち着け、コイツをよく見ろ」
「よく…見る？」
言われた通り、スクアーロはAの事をよく見た
顔がまだ真っ赤だが、それ以上特に変わった事は無い
ザンザスにもう少しヒントをもらおうと思い、Aから視線を外すと自分の体が視界に入り…理解した
「そういやぁ、オレ達風呂に入ったばっかだから…まだ裸だったな」
そう、二人は服を着ていなかったのだ
それでは二人の事が大好きなAが倒れても仕方ない
「…とりあえず部屋に連れて行くか」
「…ああ」
連れいていくとき二人は
『見ただけで気絶すんのか…』
と少し呆れていた
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吉田 夕陽(プロフ) - めっちゃええ作品ですね！もう、なんか、世界観に入り浸って想像しながら読んでいると、ニヤニヤが止まりませんでした！神作ありがとうございます！！ (5月28日 21時) (
レス) @page34 id: ab26c36e5b (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ゆうさん！ありがとうございます！そう言ってもらえて、とても嬉しいです (2019年12月22日 8時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - えー！めっちゃいい作品じゃないですか！泣きました (2019年12月20日 21時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ログインできました！よかったらコメントお願いします (2019年11月21日 19時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風来坊 | 作成日時：2019年11月14日 17時
