食事中はドッキドキ ページ18
「母さん！お腹すいたー。今日のご飯は？」
「A、今日のご飯は…」
母さんの言葉が止まる、ザンザスとスクアーロを見てあからさまに顔をしかめた
明るい雰囲気にしようと思ったのに！
「美味しそうですね。ヴィンチ、私たちもいただきましょう」
母さんの前だから素を出せないにしてもスクアーロ(…じゃなくて今はアーロかな？)は普段とは信じられないくらい、丁寧語で声音まで変えていた
「………！ああ、そうだな」
忘れてたでしょ！
ヴィンチって呼ばれて、「誰だそりゃあ」って絶対思ったでしょ！
「美味しいね」
「そう？良かったわ」
『…』
ビックリするほど会話が続かない！
二人は黙ってこのままやり過ごそうと思ってるんだろうけど、この空気に私は耐えられない！
「そう言えば…」
良かった！母さんが話題を提示しようとしてる
「あなたの名前、ヴィンチというそうですね。なぜ朝は言えなかったのですか」
しまった！母さんの前では名乗ってなかったけ
「娘にだけは、なぜ教えたんですか？」
ヤバい！何か色々ありもない事を勘繰り始めた
「…悪ぃ」
スクアーロが母さんには聞こえないぐらいの小声で、私たちに謝っていた
ヴィンチと呼んでしまったことを気にしているんだろう、申し訳なさそうにシュンとしている
可愛い！そんな事されたら何だって許しちゃうよ
ガッ！
けどザンザスは「馬鹿が」という思いを込めて母さんからは見えない角度でスクアーロの足を蹴った
「ゔ…ん、んん」
いつもの癖で、「ゔおおおおい！」といいそうになってたけど、咳払いして何とかごまかしていた
…ナイス判断
「なぜですか？」
「…」
母さんの問いかけにザンザスは無言
まさか、無言でここも乗り切ろうとしている！？…それは難しいんじゃ
「失礼。ヴィンチは昔から気まぐれなので」
スクアーロがフォローを入れた
「そうですか…では、もう一つ聞きたい事があります」
納得してはいなさそうだが、母さんが話題を変えた
「お二人は随分若く見えますが、その年齢で家庭教師ができるのですか？」
母さんも攻撃的だ！
「若い？オレもカスさ…アーロも30を過ぎてるぞ…です」
ザンザスが反論した
スクアーロの事をいつも通り呼ぼうとしたり、敬語が変だけど…何コレ！可愛い！
「さっきから聞いていたのですが…」
私が悶えている間に母さんの雰囲気が変わった
「ヴィンチさん。あなたの態度は何なんですか？」
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吉田 夕陽(プロフ) - めっちゃええ作品ですね！もう、なんか、世界観に入り浸って想像しながら読んでいると、ニヤニヤが止まりませんでした！神作ありがとうございます！！ (5月28日 21時) (
レス) @page34 id: ab26c36e5b (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ゆうさん！ありがとうございます！そう言ってもらえて、とても嬉しいです (2019年12月22日 8時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - えー！めっちゃいい作品じゃないですか！泣きました (2019年12月20日 21時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ログインできました！よかったらコメントお願いします (2019年11月21日 19時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風来坊 | 作成日時：2019年11月14日 17時
