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「で、どうするんだ?A」
『ワァオ。丸投げか』
ドカッっとソファーに座る中原を尻目に珈琲を淹れる。
黒い液体が苦い匂いと共に湯気を出す。
『牛乳と砂糖はいる?』
「要らねぇ」
『りょーかい。はい、どうぞ』
「悪ぃな」
私もソファーに座り、資料に目を通す。
フィッツジェラルド。
異能力者であり、組合の長。部下も優秀でつけ入る隙はないか。
でも、まだ部下の方が崩しやすそうだ。
囮でも仕掛けるか。
「どうする?」
『そうだねぇ。·····先手必勝。マフィアの掟に忠実に行こうか』
「?」
私は書類を長机に置き、中原の携帯を奪う。
中原は取られた事に気がつかず、のんびり珈琲を飲んでいた。
『森さんは?』
「エリス嬢と出掛けてる」
『梶井、黒蜥蜴に伝えて。自分の部下を連れて人目の付かない路地裏に来いって』
「何するつもりだ?」
『ニヒッw森さんを囮に組合の部下を殺す』
中原の顔が歪む。
こいつ、まじか。と言いたげな中原に気にも留めず、外套を羽織る。
久しぶりの大仕事。やる気をだし、外に出る。
·
·
後ろから、中原の
「おい!!手前!携帯取りやがったなぁ!!」
と無駄にデカイ怒り声が聞こえた。
全速力で走った。(((
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清流* - 皆さんのコメント待ってます! (4月9日 20時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» めっちゃわかる((( (2月6日 17時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 太宰さんに消えろって言われたい))) (2月5日 20時) (レス) @page42 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» ありがとうございます!! (2月5日 18時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ありがとうございます!! (2月4日 7時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清流* | 作成日時:2024年1月14日 8時