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NoSide
そこは、交番の前だった。
一人の少女と青年がいる。
少女は感情が読めない表情で言った。
「もう十分楽しんだから。35人殺した私は、生きていることが罪だから」
35人殺しの罪は重い。
それは少女自身がよく分かっていることだ。
今まで自分が奪った命がピタリと背中に張り付いているような気さえする。
その声には決意と諦めという負の感情が滲み出ていた。
青年は顔をしかめた。
決して、彼の責任では無いと言うのに。
「処刑?」
その言葉と同時に、青年の体を何かが貫いた。
「処刑などせぬ。お前は任務を為果せた」
その言葉で少女は振り返った。
目の前の青年は口から血を吐いている。
「あく···た······がわ」
黒い外套を揺らしている。そんな人物は一人しかいない。
芥川は静かにそこに現れた。
警官が騒ぎに気づいたが、構成員達に銃で撃たれ血飛沫をあげる。
少女、鏡花は服が汚れることも厭わずその場に膝をついた。
「お前の任務は"餌"。お前には発信機が埋め込んである、居所は筒抜けだ」
体が恐怖と絶望で動くことが出来ない。
そんな時、鏡花の後ろから声が聞こえ白色の外套が目に入った。
『駄目でしょ、芥川君。女の子は丁寧に扱わないと。ね、泉さん?』
聞き間違える訳がない。
ポートマフィアの最強、
白の支配者だ。
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清流* - 皆さんのコメント待ってます! (4月9日 20時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» めっちゃわかる((( (2月6日 17時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 太宰さんに消えろって言われたい))) (2月5日 20時) (レス) @page42 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» ありがとうございます!! (2月5日 18時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ありがとうございます!! (2月4日 7時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清流* | 作成日時:2024年1月14日 8時