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ナイフに力を少しずつ込めていく。
裏切り者には最悪の結末を、
私のマフィアとしての礼儀だ。決して、慈悲を持ってはいけない。
「がはッ···」
もう少しだ、もう少しだけ。
もうすぐ苦悶の声が聞こえる。人が破滅する「音」が聞こえる。
·
·
「なにをしている?」
『師匠』
自室の扉が開くと同時に、入ってきた奴に肩を持たれた。
顔だけを向けると居たのは、師匠だった。
「とりあえず、手を離せ」
「ヒュッ·····ガハッ·······」
すぐさま手を離し、師匠と向き合う。
「何か立原がしたか?」
文面だけ見れば、優しい言葉だ。
しかし目の前に居るのは優しい師匠ではなく、森さんと変わらない圧力を持つ
先代の頃から、ポートマフィアに在籍している
古株の広津柳浪だ。
この言葉が吉と出るか凶と出るか。
·
·
『すみません。少し他の事で癪に障ってしまって』
「····そうか、もうするなよ」
『申し訳ありません。』
立原君を抱え、師匠は部屋を出る。
振り返り様、立原君が私を睨んでいる事に私は気づかない振りをした。
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『芥川君を呼ばないと』
愛用している外套の白さに目が少し痛くなった。
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清流* - 皆さんのコメント待ってます! (4月9日 20時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» めっちゃわかる((( (2月6日 17時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 太宰さんに消えろって言われたい))) (2月5日 20時) (レス) @page42 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» ありがとうございます!! (2月5日 18時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ありがとうございます!! (2月4日 7時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清流* | 作成日時:2024年1月14日 8時