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「なんじゃ?立原、知らんかったか?」
「あ、はい」
「まぁ、知っていても特に意味は無いけどね」
尾崎さんの発言で、その場の空気が少し和らぐ。
森さんもそこから話を深くしないように、話題を切った。
珈琲の暖かい湯気が愉快そうに揺らいでいる。
そんな、蜂蜜のように柔らかく、ほんのり甘い時間は
すぐに終わる事となる。
一人の黒服が顔を青くして、首領室に入ってきた。
「大変です!!」
「騒がしいのう。もう少し静かに入れ」
「申し訳ありません。······報告いたします。
今回の作戦には無かった泉鏡花への爆発物の取り付けを遊撃部隊の芥川さんの独自の判断で
行い、泉鏡花の身柄は今現在、武装探偵社が確保しています」
『何だと?』
低く、静かな殺気と圧を纏った声だった。
誰が解ってくれようか、この腹の底から沸き上がる怒りと呆れがどれ程のものか。
周りを見ると、顔を悲しみに染めている尾崎さんが見えた。
「黒蜥蜴は下がって良いよ」
「ですが、」
「下がりなさい」
有無を言わせぬ、森さんの言葉に立原君が怯む。
黒蜥蜴と黒服が部屋を出た瞬間、森さんは尾崎さんと私に頭を下げた。
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清流* - 皆さんのコメント待ってます! (4月9日 20時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» めっちゃわかる((( (2月6日 17時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 太宰さんに消えろって言われたい))) (2月5日 20時) (レス) @page42 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» ありがとうございます!! (2月5日 18時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ありがとうございます!! (2月4日 7時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清流* | 作成日時:2024年1月14日 8時