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Noside
夜のヨコハマは昼かと錯覚するほどの光が灯っている。
そんなところに男が1人。
「一人では〜心中は〜できない〜。二人では〜できる〜すごい〜」
なんとも言えない歌を歌っている。
通りすがりの人々は軽蔑の目で男を見ていた。
顔も知らない人々に“変人”の言葉の意味を教えている男は、ただ歩いていた。
先程までは。
·
都会の夜景は残業で出来ているとはよく言ったものである。
道端にいる14歳ほどの少女も残業の最中である。
その少女は昨日から動くことは無かったが、
ある男を見つけた瞬間、その男のコートを掴んだ。
「――――え?私?」
「······見付けた」
少女の後ろからは女の形をした異能力。
そしてもう一人、
『ようやく来たねぇ。もう少し遅かったら、探偵社に大量に犬を送りつけるところだったよ』
ポートマフィア暗殺部隊隊長であるA。
「······これはまずい」
男、太宰は顔を引きつらせた。
Aの目的は絶対に自分だ。
何も言わずとも分かる、この殺気と圧。
「武装探偵社と戦争かい?A」
『フフッwそう取ってくれても構わないよ?太宰』
諦めたのか、太宰はため息をはいた。
その反応を見ても、Aの表情は変わらなかった。
端から見れば目の前にいるのは愛らしい天使だが、
太宰から見れば目の前にいるのはただの悪魔だ。
『一歩前進だね』
Aが指を鳴らすと、3人は霧のようにして消えた。
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清流* - 皆さんのコメント待ってます! (4月9日 20時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» めっちゃわかる((( (2月6日 17時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 太宰さんに消えろって言われたい))) (2月5日 20時) (レス) @page42 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» ありがとうございます!! (2月5日 18時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ありがとうございます!! (2月4日 7時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清流* | 作成日時:2024年1月14日 8時