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「何がだ」
『え?』
私でも聞こえないような独り言に、芥川君は反応した。
一瞬、何を訊かれているのか分からなかった私は、戸惑った。
「何が良いのだ」
『·······あ、えっとね』
「云ってみろ」
『芥川君に名前で呼ばれるの······良いなぁって』
ほんの少し羨ましいと思っただけ。
そう言うと、芥川君は
「··············A」
聞こえるか、聞こえないか位の小さな声で私の名前を呼んでくれた。
驚いた。めっちゃびっくりした。((
芥川君は耳をほんのり赤くして、そっぽを向いた。
「なんだ、その腑抜けた顔は。」
『名前って、名字で良いんだけど······』
名前を呼ばれた私の顔はそんな変な顔だったのだろうか。
嬉しいんだ、仕方ない。
嫌われてるって思ってたのに名前で呼んでくれたんだ。
·
一方、芥川君は顔をしかめていた。
何でだよ。
そんなこんなで泉さんがいる部屋に来た。
芥川君が無遠慮にノックすると、小柄な女の子が出てきた。
この少女が35人殺し。泉鏡花。
その瞳は暗闇に染まっていた。
「白の···支配者···?」
『フブッww』
少女の口から出てきたのは、厨二病感漂う私の異名だった。
芥川君に怒られた。羅生門バカ痛い(泣)
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清流* - 皆さんのコメント待ってます! (4月9日 20時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» めっちゃわかる((( (2月6日 17時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 太宰さんに消えろって言われたい))) (2月5日 20時) (レス) @page42 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» ありがとうございます!! (2月5日 18時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ありがとうございます!! (2月4日 7時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清流* | 作成日時:2024年1月14日 8時