10 ページ11
『失礼します』
「おや、A君。出来たのかな?」
『はい』
昨日、私は久しぶりの徹夜をした。
慣れって怖いね。11時には眠くなったよ。
5日寝ないとか、発狂しそうになる。
『どうですか』
「うん。いいんじゃないかな」
森さんに確認を取るが、思っていた作戦とは違ったらしい。
どうも歯切れが悪い。あまり良くない反応だ。
私は思いっきり息を吸い、唇を動かす。
『····この作戦は森さんにとって、最適解ですか?』
「!」
『気になる箇所が有るのなら、言って頂ければ宜しいかと』
森さんは驚いたような顔をした。
なんだ。可笑しな事を言ったか?
「太宰君を捕まえるのは、難しくないかな」
『泉鏡花を使います。いくら太宰でも、14歳の女の子を警戒するとは思えませんから』
「成る程ねぇ」
うんうんと頷く森さんは、お世辞にもマフィアの首領とは思えない。
ただの父親のようだ。
「これで行こう」
『了解です。······あ、あと私はこれには参加しません』
「面倒くさいからかい?」
何時もそうだねえ、と言いたげな森さんは少し苦笑する。
『いいえ。』
私は森さんが愛用しているメスを一つ手に取った。
そして、的に向かって投げる。
『悪役は美しいほど魅力的なんですよそれに、
こんな凡人がやるよりもっと美しくなる筈なんです』
そんな言葉を残して、首領室を出た。
メスは的のど真ん中を貫いていた。
114人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
清流* - 皆さんのコメント待ってます! (4月9日 20時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» めっちゃわかる((( (2月6日 17時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 太宰さんに消えろって言われたい))) (2月5日 20時) (レス) @page42 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ゆいたろー!さん» ありがとうございます!! (2月5日 18時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
清流* - ありがとうございます!! (2月4日 7時) (レス) id: 5fc0f92393 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:清流* | 作成日時:2024年1月14日 8時