失恋の夜 ページ43
◆◇◆ 涼介・side ◆◇◆
バタン!!
「ありがとうございました〜… 」
皆でぺこりとお辞儀。
「じゃあなぁ〜♪」
ニカちゃん先輩は、陽気に帰って行った。
「じゃあね〜♪」
秋元たちが帰って行く。
こつん…
「涼介」
頭を優しく叩かれた。
「来るか?」
こくん と 頷いた。
そのまま 北斗のアパートに行った。
「ほら、ポカリ」
テレビの前に ボ〜ッと座っていた。
「ん… 」
それを受け取って一口飲んだ。
テレビの音なんか 耳に入って来なかった。
「そうだよな… あんな可愛い子に、彼氏がいないわけないよな… 」
ポカリを見つめた。
「ガヤ先輩に… 絶対 敵わけないじゃんか… 」
皆の憧れ… 俺も尊敬してる。
M r.東北大、藤ヶ谷 太輔。
誰にでも 優しくて、誠実。誰もが憧れる、完璧な理想の男。
「だな」
グサッ!!
太くて重い心の矢が… 刺さった…
「お前は、慰めるってことはないのか!?俺が!!こんなに 悲しんでいるのに!!」
北斗を睨んだ。
「慰めてやってんだろ、ポカリまで出して。嫌なら120円払え」
手を出した北斗。
パチン!!
「ケチ!!誰が払うか!!」
ふん!!
「あはは!そんだけ元気なら大丈夫だな」
ぐっ!
だって…
「完全に、負けだもん… 」
彼女が見せる笑顔…
「あんな笑顔… 俺には、見せてくれない」
先輩だけに見せる笑顔だった。
あの涙も。
天使の笑顔と涙。
「傷が浅くて良かったな」
北斗が、俺を撫でた。
わしゃわしゃ…
「元気だせ… 」
うん。
「北斗〜… 」
泣きそう…
「ん?」
テッシュで鼻をかんだ。
北斗を見た。
「飲みたい!!」
北斗の嫌そうな顔。
「お前… 泊まる気満々だろ… 」
当たり前〜♪
ガバッと立ち上がった。
「ご飯作ってやるから〜♪」
そういうと、狭いキッチンに立ち始めた。
俺は、料理が好きだ。
冷蔵庫のあるもので、ささっと作った。
プシュ!!
「かんぱ〜い!!」
缶チューハイで乾杯。
「うま!!」
北斗が嬉しそうに食べだした。
今頃、彼女は… 先輩の胸の中。
じわっと、また涙が出てきた。
「うわ〜ん!失恋したよ〜〜〜!!」
一瞬で終わった俺の恋。
その夜は、北斗に慰めてもらって失恋のキズを癒した。
でも、まさか 俺は、彼女に本気になるとは この時はまったく思ってなかった。
ラッキーカラー
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asuna951(プロフ) - ありがとうございます!頑張って下さい!応援してます! (2015年1月22日 15時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - asuna951さん» asuna951さん!おはようございます!!わかりました!なるべく早く本編を再開するようにしますね(*^_^*) でも、もう少しの間だけお付き合いくださいね(*^_^*) いつも読んでくれてありがとう。コメもありがとう(*^_^*) これからもよろしくお願いします! (2015年1月22日 7時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
asuna951(プロフ) - 17早く続きがみたいです!よろしくお願いします! (2015年1月22日 3時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - たまりすさん» すみません(>_<) コメに今!気づきました!本当にすみません!柚菜ちゃんウザいですか?現在パート12… もっとウザくなってます(苦笑) 名古屋はもしツアなかなかやらないの〜!見たいですぅ〜!私は玉ちゃんが見たい!!玉命です!いつもありがとうです! (2014年5月30日 20時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
たまりす - かずきちゃんじゃないほうの女の子ちょっとウザいです(苦笑) もしツア、たいぴーでしたね! (2014年5月24日 20時) (レス) id: 43dd3791d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2013年5月28日 18時