私を呼ぶ優しい声 ページ34
トクン… トクン…
肩に感じる太輔の鼓動。
「… ガヤ、それより手当てしよう」
はっ!!
肩に置いてある腕を見た。
シャツに滲む血。
「くっ、っててて!!」
私に倒れかかってきた太輔。
やだ… 震えが…
「Aちゃん、俺たちが支えるから」
太輔がゆっくり凛君を下に降ろした。
太輔の腕を2人が支えて歩きだした。
足が… 進まない…
「Aちゃ?」
凛君が私の手を握った。
「さむいのぉ?」
手の震えが伝わったみたい。
行かなきゃ…
「ううん、大丈夫。行こ」
私は、凛君と2人、太輔の後について行った。
医務室。
凛君が太輔の膝に手を置き、校医さんの手当てを じっと見ていた。
「いちゃい?」
痛そうな顔で聴いている凛君。
「かすり傷だよ。包帯巻けば平気」
右手で凛君を撫でていた。
私は、ドアのところで その様子を見ていた。
「軽い捻挫だね。でも、無理しないこと!いいですね?」
校医さんが丁寧に湿布と包帯をしていた。
「うわぁ〜!慎じじみたい!」
くすっ。そうだね。
実家がお医者様の家系の藤ヶ谷家。
いつも目にしてる風景。
「ぼくね、早にぃや 綾ちゃみたいになるんだぁ〜」
太輔に言っていた。
「医者になるのか?」
嬉しそうな太輔。
「うん!慎じじとやくそくしたもん」
得意げな凛君。
太輔の手当てが終わった。
「私は、衣笠教授を もう一度 診てきますから」
そういうと、校医さんは医務室を出て行った。
凛君が足をさすっていた。
「いちゃいの いちゃいの とんでけ!」
太輔が笑っていた。
「ったく、心配かけやがって!」
連れてきてくれた2人が笑っていた。
「悪運の強い奴」
太輔も笑いながら立ち上がった。
「っつ!」
!!
倒れてきた太輔を 2人が支え、もう一度座らせた。
「いってぇ〜… 」
痛そうな顔が私を見た。
慌てて 震えが止まらない手を後ろに隠した。
「… 悪い、ちょっと席を外してくれるかな?」
2人が私を見た。
頷く2人。
「凛斗君、アイス買いに行こうか?暑いから食べたいだろ?ガヤ 動けないから買って来てあげよう」
凛君の目が輝いた。
「アイス!?たべるぅ〜!!きゃわ〜!」
大喜びで2人と手を繋いだ。
「Aちゃ!いってきま〜す!」
元気よく医務室を出て行った。
パタン。
2人きり…
太輔が、痛いのに立ち上がった。
「A、おいで… 」
太輔が優しく呼んだ…
私は、我慢できず太輔の胸に飛び来んだ。
ラッキーカラー
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asuna951(プロフ) - ありがとうございます!頑張って下さい!応援してます! (2015年1月22日 15時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - asuna951さん» asuna951さん!おはようございます!!わかりました!なるべく早く本編を再開するようにしますね(*^_^*) でも、もう少しの間だけお付き合いくださいね(*^_^*) いつも読んでくれてありがとう。コメもありがとう(*^_^*) これからもよろしくお願いします! (2015年1月22日 7時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
asuna951(プロフ) - 17早く続きがみたいです!よろしくお願いします! (2015年1月22日 3時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - たまりすさん» すみません(>_<) コメに今!気づきました!本当にすみません!柚菜ちゃんウザいですか?現在パート12… もっとウザくなってます(苦笑) 名古屋はもしツアなかなかやらないの〜!見たいですぅ〜!私は玉ちゃんが見たい!!玉命です!いつもありがとうです! (2014年5月30日 20時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
たまりす - かずきちゃんじゃないほうの女の子ちょっとウザいです(苦笑) もしツア、たいぴーでしたね! (2014年5月24日 20時) (レス) id: 43dd3791d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2013年5月28日 18時