俺の慈しむ者たち ページ33
◆ 太輔・side ◆
知らず知らずうちに体が動いた。
スローモーションのように、凛斗を抱きかかえていた。
そして、間一髪で車を避けきった。
目を開けると、涙でいっぱいのAの顔。
「太しゅけ〜〜!いきてた〜〜!しゅご〜い!きゃは!」
カチン☆!
呑気な凛斗の笑い声。
ペチン☆!!
「バカ野郎!!」
頬を叩いた。
びっくりしている凛斗。
「危うく死ぬところだっただろうが!!『飛び出すな!』って パパに言われてるだろ!!」
泣きそうな凛斗。
グッと我慢してる顔。
「頼むよ… 凛斗… 大事にしてくれ」
命を。
俺は、小さな凛斗を抱きしめた。
「お前が… 大事なんだ… 」
俺の『慈しむ者』だから。
「ぅええ〜ん!ぅえ〜〜〜ん!ごめ… んしゃ〜い… 」
強く強く 俺にしがみつく凛斗。
小さな小さな命。
「ゴメンな、痛かったか?」
おでこを付け、叩いた頬を優しく撫でた。
「ずずっ… へ、へい… き。いちゃく… ひっく… ない」
良かった…
守れた… 一樹の宝物を。
「先輩… 血が… 」
え?
「ああ、これぐらい… 」
はっ!!
視線を目の前の人物に向けた。
!!!
「凛斗、悪い。降りて」
まだ 泣いている凛斗を横に降ろした。
目の前で震えてる人に、手を伸ばした。
「A… 」
くしゃくしゃの泣き顔。
「たいす… 」
グイッ。
「太輔〜… 」
腕の中に 俺の半身を抱きしめた。
「怖かったよ〜… ぅ… ん〜… 」
久々の再会なのに…
また、泣かせてしまった。
「ごめん… 」
凛斗も引き寄せ2人を抱きしめた。
俺の慈しむ者たち。
「いや… 離れてよ… 」
???
はっ!!
顔を上げた。
「ガヤ… ラブラブ… すげ… 」
ニカのにやにや顔。
「その子がAちゃん?」
皆がAを見ていた。
Aが、泣きながら俺の胸から顔を上げた。
「そう。この子が、俺の彼女」
ゆっくり立ち上がった。
凛斗を抱き上げ、Aの肩を引き寄せた。
「俺の大事な大事な彼女、芦田 A」
皆に紹介。
「そんな… うそだろ… 」
ん?
涼介?
真っ青な顔?どうしたんだ?
「… ガヤ、それより手当てしよう」
あ…
腕から血。
ズッキーン!!
「くっ、っててて!!」
ズキンと足に痛み。
思わず、Aに倒れ込んだ。
「Aちゃん、俺たちが支えるから」
ニカと渉が医務室まで運んでくれた。
捻挫をしていた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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asuna951(プロフ) - ありがとうございます!頑張って下さい!応援してます! (2015年1月22日 15時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - asuna951さん» asuna951さん!おはようございます!!わかりました!なるべく早く本編を再開するようにしますね(*^_^*) でも、もう少しの間だけお付き合いくださいね(*^_^*) いつも読んでくれてありがとう。コメもありがとう(*^_^*) これからもよろしくお願いします! (2015年1月22日 7時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
asuna951(プロフ) - 17早く続きがみたいです!よろしくお願いします! (2015年1月22日 3時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - たまりすさん» すみません(>_<) コメに今!気づきました!本当にすみません!柚菜ちゃんウザいですか?現在パート12… もっとウザくなってます(苦笑) 名古屋はもしツアなかなかやらないの〜!見たいですぅ〜!私は玉ちゃんが見たい!!玉命です!いつもありがとうです! (2014年5月30日 20時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
たまりす - かずきちゃんじゃないほうの女の子ちょっとウザいです(苦笑) もしツア、たいぴーでしたね! (2014年5月24日 20時) (レス) id: 43dd3791d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2013年5月28日 18時