検索窓
今日:13 hit、昨日:15 hit、合計:340,102 hit

取れたチケット ページ3

トントントン…


ドーン!!


「Aちゃーー!」
階段を降りると 凛君が私に抱きついてきた。


凛君は、私のことを『Aちゃ』と呼んでいた。

どうも 誰を呼んでも『ちゃん』の『ん』の発音が消えてしまう凛君。


「わくわくね!!」
満面の笑顔。

「うん。わくわくだね」
凛君を抱き上げた。


べったりの凛君。


「じゃあ、チケット取りに行って来ます」
先生がソファーから立ち上がって、お父さんたちに言った。

「ああ、行ってらっしゃい」
私のお父さんとお母さんが笑顔で言った。


身重の香さんが 私から凛君を受け取った。

今度は、ママにべったりの凛君。


「なくさないようにね、パパ」
神妙に頷く先生。

「Aちゃ!はやくかえってきてね」
バイバイと私に手を振る凛君。

「… 凛斗、パパには?」
『あ!』っていう顔。


ブンブン 手を振り出した。


「… 俺より、Aかよ」
淋しそうに 手を振っていた先生。


ブツブツぼやきながら2人で家を出た。

先生の車に乗り込んで とある場所へ。


「では、こちらがチケットになります。藤原様は こちらです」
2つのチケットを目の前に出された。


一つは、グアム行きのチケット。


「良かった〜〜!マジ ありがとうございます!」
先生は、安堵の表情。

「どういたしまして。そして、こちらが芦田様のチケットでございます」
私のは、すんなり取れたチケット。


2人で チケットを眺めた。


「お間違いは、ございませんね?」
笑顔の旅行会社の店員さん。

「はい!!」
2人で声をそろえた。


わくわく ドキドキのチケットを手に入れた。

それを持ち、また 車に乗り込んだ。


「マジ 助かった。殺されるところだった」
オーバーな。

「でも、良かったね。キャンセルが出てくれて」
嬉しそうに頷く先生。

「行かなかったら 何 言われるかわからんからな」
… わかる気がする。


あの頑固親父さんなら 言いかねない。


「お前も 良かったな」
また にやにやしながら言ってきた。

「… 前見て」
運転に集中して!!


車は、駅の商業施設に止まった。


「じゃあ、明日な」
先生は、私を置いて そのまま学校に出勤して行った。

「ふぅ… 」
カバンを大事に抱え、2人がいるカフェに向かった。


いつもの隅の席。


「あ!いたいた♪」
私の大親友がそこにいた。



「伊吹〜!楓〜!お待たせ〜♪」


2人が笑顔で迎えてくれた。

2人の餞別→←無邪気な笑顔


ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (460 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
260人がお気に入り
設定タグ:藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

asuna951(プロフ) - ありがとうございます!頑張って下さい!応援してます! (2015年1月22日 15時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - asuna951さん» asuna951さん!おはようございます!!わかりました!なるべく早く本編を再開するようにしますね(*^_^*) でも、もう少しの間だけお付き合いくださいね(*^_^*) いつも読んでくれてありがとう。コメもありがとう(*^_^*) これからもよろしくお願いします! (2015年1月22日 7時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
asuna951(プロフ) - 17早く続きがみたいです!よろしくお願いします! (2015年1月22日 3時) (レス) id: 49358eec38 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - たまりすさん» すみません(>_<) コメに今!気づきました!本当にすみません!柚菜ちゃんウザいですか?現在パート12… もっとウザくなってます(苦笑) 名古屋はもしツアなかなかやらないの〜!見たいですぅ〜!私は玉ちゃんが見たい!!玉命です!いつもありがとうです! (2014年5月30日 20時) (レス) id: e09e4ec41e (このIDを非表示/違反報告)
たまりす - かずきちゃんじゃないほうの女の子ちょっとウザいです(苦笑)   もしツア、たいぴーでしたね! (2014年5月24日 20時) (レス) id: 43dd3791d6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:亀猫 | 作成日時:2013年5月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。