続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３２ 】

ビンゴ大会 ページ45

◆ 太輔・side ◆

え？



もの凄く驚いている A。



「あれ？来てるの知らなかったの？」


「う、うん… 全然 気づかなかったです… 申し訳ありません」



そうだったんだ、どおりで挨拶もなく通ってたなって思ったんだ。


そっか、全然 気づいてなかったんだ。



「いや、いいんだよ、私が勝手に来ただけだから。それより 少し… 」


「はーい！いちゃいちゃタイムはそれぐらいにして ビンゴ大会しまーーす！！」



あ、今、父さん 話そうとしたかも…



タイミングが悪かったな…



「ごめん、父さん」


「いや、いい。後で」



話しは一端やめ、父さんもビンゴ大会に参加。



３０名ほどの瞳は、廉耶をじっと見ていた。




…




カラカラカラ… コロン。



「はい、廉」


「… ３６！！」



リーチになってる人が結構いた。



その中に、父さんも立っていた。



俺とAは、カードを睨めっこ。



「はい」


「お！次は、ラッキーセブン！！７です！！」



ガタッ。



「おしゃ！俺、リーチ〜♪」


「私も〜♪」



みつと姉さんが立った。


次から次に数字が読み上げられる…



「はい！１２！！」


「やったぁーー！リーチきたーー！！」



なぬ！？



「あ、太輔だけだね… 立ってないの」


「うそ！？俺だけ！？」



周りを見ると全員立っていた。


ほとんど空いてないカード…



「何で！？」


「さぁ？？」



皆がくすくす笑う。



翔輝も俺の横に座り笑っていた。



翔輝たちは、主役の為 ビンゴはやらない。



「つか、太輔って そう言う運ないんじゃね？」


「そんなことないって！廉耶！次、早く読みあげろ！！」



くそぉ〜〜〜！！せめてリーチくらい！！



「じゃあ、４５！！」


「あ、お父さん ビンゴ」



なにぃーーーー！！



「おお！！おじさん！おめでとうございます！！」



皆 父さんに拍手。嬉しそうな父さん。



「一等は… このジャジャーーン！！デジカメです！！」



デジカメかぁ…



いいなぁ…



「慎太郎おじさん、おめでとうございま〜す♪」


「あはは、ありがとう」



父さんは、楓から照れながら受け取った。



そして 嬉しそうに 俺の横に座った。



「良かったね」


「はい」



え？



ポンと俺の手に置いた。



「え… ？何？？」


「撮って 桜子に見せてやれ」



父さんは、にっこり笑った。

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