感謝、感謝、感謝 ページ36
◆ 太輔・side ◆
『 はぁ〜… 』と上を向き、溜め息。
どうやら 零れそうな涙を止めているようだ。
「はぁ〜… 涙が似合わないって言われてしまった」
「意外と涙も似合うと思ってたのに… おかしいな?」
あは!!
会場の皆も笑っていた。
「… でも、この6人がいたからなんだよなぁ」
また、翔輝が静かに話しだした…
「闇の中から這い上がるきっかけをくれたのは、クソ生意気な後輩たち、廉耶と楓」
きっかけ… ?
へぇ〜… 廉耶と楓なんだ。
「事件を起こした後、学長室に呼ばれた俺に『 あんたは、俺たちの憧れだったのに なんでだよ! 』って」
「『 ヒーローだったのに 』って… 泣きそうな顔をして言ったよな… 楓は泣いてた」
俺が知らない出来事だ…
「その後、立て続けにみつが『 俺たちの仲間だったかもしれないんだぞ 』って… 」
「玉にも『 俺が お前の代わりに入ったんだぞ! 』って 責められ 泣かれた」
泣いたんだ…
「な、泣いてない!!う、嘘 言うな!翔輝のバカ!!」
「あはは、泣いてたって」
玉は、真っ赤。
くすくすといたるところで笑い声が聴こえる。
「でも、あの時のお前たちの言葉… 忘れない」
「一生 忘れないられない言葉だ、ありがとう」
翔輝の中で何かが変わった瞬間だったんだな…
…
「でも、人間そんなに簡単に変われなかった… 家も追い出されて… 」
「… 途方にくれたのを覚えてる」
…
皆がじっと翔輝の言葉を待っている…
「あがき苦しんだ… 」
「本当に苦しかった… 自分が価値のない人間に思えて しょうがなかった」
翔輝…
「そんな時… 俺を訪ねてきてくれた者がいた」
訪ねて… ?
そうか、あの時ことが再度立ち直るきっかけになったんだ。
「俺が傷つけたのに、笑ってくれたんだ… さっきみたいな笑顔で」
「A、お前の笑顔で救われた… 本当に救われた」
…
「もう一度、ちゃんと謝らせてくれ」
「本当に傷つけて ごめん… そして 笑ってくれて ありがとう」
翔輝は、深々と頭を下げた…
その姿に Aは、ぽろぽろ泣きだした。
伊吹ちゃんがハンカチで涙を拭いてくれる。
「最後に、俺が最も大っ嫌いだった男」
ライトが俺のみに当たる…
「藤ヶ谷 太輔」
翔輝が俺を見つめ にやりと笑った。
359人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」32は、パート33へ移行致しました。コメを下さる方は、そちらにお願い致します(*^_^*) いつも読んでくれてありがとうございました!! (2017年7月16日 7時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - えみさん» えみさーん!毎日お疲れ様でーす!!次に「続・青蘭」を読めるのが1か月後ですか…私も残念です。何度も読んでくれてるんですね、ありがとうございます!泣いてもらえるなんて本当に嬉しい(*^_^*)1か月後また読みにきてくれることを楽しみにしてますね! (2017年7月15日 22時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - イツモ更新ありがとうございます!給食作ってる私ももうすぐ夏休み♪今読んでるスマホはWi-Fi環境じゃないと読めません。20日に帰省する為お目にかかれるのが一ヶ月後すごい気になるが一ヶ月我慢します!そのために何度目かわからないけど最初からまた読んで涙します (2017年7月15日 9時) (レス) id: d3c6fa3549 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - Rimo*さん» 毎日暑いよね…嫌になるよね(>_<)早く夏が終わってほしいよ…本当に。明日から本番かな?それとも来週?暑いけど頑張ってね!明後日からパート33です。またそちらの方で待ってますのでよろしくお願いします!ああ…お休みがもっとほしいなぁ。 (2017年7月14日 20時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
Rimo*(プロフ) - 亀猫さん» ハプニングだらけっていうのも面白そうですね(笑)今年はどんなハプニングが待ってるのか楽しみです! 私のところはすごく晴れています。私の住んでる地域では珍しいぐらい暑くて、熱中症になる人が多くいて外で踊ることもままならない状態ですね。 (2017年7月14日 8時) (レス) id: 54173f02db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亀猫 | 作成日時:2017年5月23日 16時