続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３２ 】

披露宴の懺悔 ページ35

◆ 太輔・side ◆

ザワザワ…




ザワザワ…




「何？… 何で？？」



「さぁ… ？？」




俺たちは、眩しい光に戸惑ってしまった。


こんなことは聞いてはいなかったから…




「太輔」




ドキッ…




「A」




…




「みつ、玉、廉耶、楓」



「皆、立ってもらっていい？」




ガタッ…




ゆっくり その場に俺たちは立った。



周りが暗闇の為、そんなに視線は感じなかった。




「俺さ、どうしようもない奴だったよな」



「本当に嫌な奴だったよな… 」




…




「犯罪ギリギリのことばっかしてさ… 父さんや母さん、姉さんたちに迷惑かけた」


「でも、俺… あの頃 何に対してもイライラしててさ… 」



…



「はけ口を… くだらない理由をつけては攻撃していた」



「お前たちに対してもそうだよ… 」




これは…



翔輝の挨拶じゃない…



これは、懺悔だ。



アイツは、この場で俺たちに懺悔しようとしてるんだ…




「とくに太輔」



「お前には入学当初から敵意を抱いていた」



敵意…



「俺は、お前が嫌いだった、大嫌いだった」



「お前さえいなければ、俺が青蘭のトップだったんだ」




ザワッ…




…




「そう… 俺は、傲慢だった」



「傲慢すぎて… 従わないモノをすべて傷つけた」



…



「お前の大切にしてるものも… 」



「Aを傷つけた… 」




…




「傷つけるつもりはなかった… でも、気づいた時には、俺の手からロープが… 」




『 きゃーーーー！！ 』




あの時の悲鳴が聴こえる…



皆の泣き声も…




「一生残る… 傷を作ってしまった… 」


「神崎先輩！！私は大丈夫です！！」




ザワッ…




「こんな傷 どおってことないです！！」


「全然 わかんないんだから！！」




A…




…




「そっか、… でも… 」



「ごめん… 」




翔輝…




…





…




「泣くんじゃねぇよ」




ザワッ…




「太輔… 」



「クソ生意気なお前には 涙は似合わないよ」



くすっ… と笑った。



「そうそう、神崎先輩はふてぶてしいのが性に合ってます」


「廉耶… それ、… 正解！！」



玉が笑いながら言った。



「ほら、普段の翔輝に戻らないともっとバカにされるぞ」




みつも笑いながら言った。




翔輝が笑い、何度も頷いた。




再びしっかりマイクを持ち 話し始めた。




会場中も黙って 翔輝の話を聞いた。

感謝、感謝、感謝→←話しの途中で…

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