続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３２ 】

話しの途中で… ページ34

◆ 太輔・side ◆

伊吹ちゃんがフォークを魔法の杖の様に振る。



にっこりと言うか… にやにやしてる？？



「翔輝先輩だってしたし♪あ！宏光の場合 何度もしてあげる！！」


「一度でいいつーの！！」



？？？



「あの… お前たち一体何の話をしてるんだ？」


「ふふふ〜ん♪ガヤ先輩 聞きた〜い？」



…




出た… 俺イビリ…




「どうしても言うなら教えてあげてもいいよ〜？」


「じゃあ、聞かない」



プイッ とそっぽを向いた。



「大人気ないなぁ、ガヤ先輩って！」


「どっちがだ！！」



ベッと舌を出した伊吹ちゃん。



「はぁ〜… 伊吹、ガヤに対抗意識燃やすなって」


「だって〜、ガヤ先輩 可愛くないもん」



可愛くないって…


ただ単に、俺が気に食わないだけだろうが…


Aを独り占めしてるのが気に入らないらしい。



「もう、二人とも仲良くして」


「神崎先輩の結婚式なんだから」



Aにたしなめられ 黙った俺たち。



「で？何なの？教えてよ、伊吹」


「よし！Aに免じて教えて差し上げよう！！」



何が免じてだよ…



「はぁ〜… こんなはずじゃなかったんだけどな… 」


「ん？みつ？？？」



なんか、ぶつぶつ言ってる？？


廉耶たちもその異変に気付いたのか みつを見つめた。



「では！ゴホン… 発表… 」



「え〜、宴もたけなわですが、新郎新婦よりご挨拶がございます」



え？



あ、もうそんな時間か？



「え〜〜！？私が発表したいのに… もがもが… 」


「こ、こら！後でいいから！！」



…




ぷぷっ… 伊吹ちゃん、みつに押さえこまれてる。



ざまあみ…




ジロリ…



「あ、翔輝の挨拶かぁ〜 頑張れよ〜 」



伊吹ちゃんの睨みをかわし、壇上に目を向けた。


ゾロゾロと出てくる翔輝のご両親たち。



「翔輝の男泣きが見れるかな？」


「アイツが泣くかよ」



くすくすとみつと笑った。



会場が少し暗くなり、翔輝たちにスポットライトが当たった。



マイクを受け取って一礼をした翔輝。




「俺の我儘を許してくださり ありがとうございます」




ん？



何だ？その始まり？？




「でも、ココに俺がいれるのは、彼らのおかげだからです」




え…




「ひゃ！！！」


「うわっ！！」




ザワッ…





…





ザワザワ…





「な… 何？」




俺たちのテーブルにも同じようにスポットライトが当たっていた。

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