続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３２ 】

美味しいウエディングケーキ ページ33

神崎先輩とのどかさんが中央に立ち、ぺこりとお辞儀。



すると係りの人がウェディングケーキを２人の前に移動させてきた。



お決まりのケーキ入刀。



のどかさんがケーキの両サイドにテディベアを１体ずつ置いた。



「可愛い〜！！」


「カメラをお持ちの方は、どうぞ前まで」



廉耶を筆頭に前にカメラマンが集まりだした。



檀上は３段くらい高い為、下からでもよく見えた。



本当に嬉しそうな２人。



神崎先輩も照れくさそうに笑っていた。



「それでは！！夫婦初めての共同作業でございます！！」



２人が見つめ合い…


ゆっくり金色のナイフがケーキに… 入刀！！


すごいフラッシュ！！！



「おめでとうございます！！」



わーっと大きな拍手と共に大歓声。


私たちも大きく手を叩いて祝福した。



その後、そのケーキは小さくカットされ…



「きゃ〜！！美味しそうーー！！」



フルーツも綺麗に飾られ、チョコレートで『 Happy Wedding ♡ 』と書いてあった。


とても素敵なウエディングケーキだった。


パクパクとケーキを食べているともう一皿横にきた。



「食べるんだろ？」


「太輔 食べないの？美味しいよ？」



太輔は笑って首を振った。



「一口食べなよ、とても美味しいんだよ」


「そう？じゃあ 一口くれ」



あ〜… 口を開けた。



「は〜い！！」



「ん、… あま… でも、美味い」



太輔は甘いのに苦手だからなぁ… こんなに美味しいのに。


でも、太輔の分まで食べれるから 嬉しい〜♪



「宏光も食べる？」


「… いい」



？？？



「みつ先輩 美味しいよ？」


「美味しいのはわかってる」



？？？



「宏光はね、あ〜んが嫌なの」


「え？」



ジロリと伊吹を睨んだみつ先輩。



「そんなに恥ずかしい？ガヤ先輩？」


「え？俺？いや、別に？？」



今度は、太輔を睨みだした みつ先輩…



「あ、いや… でも、ほら、みつは硬派だから」


「硬派ねぇ… ただの照れ屋でしょう？」



あちゃ〜… みつ先輩、ご機嫌ナナメ…



「俺も嫌かも… 」


「廉耶君も？」



廉耶はそうだよね…


昔からベタベタする感じじゃないもんね。



「俺、平気〜！！綾、あ〜んして！！」



そりゃそうでしょうとも！！裕にぃは！！


常にベタベタしてる夫婦。



「でも、本番ではしてもらうから」



へ？




本番？？




伊吹がにやりとみつ先輩を見ながら笑った。

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