続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３２ 】

男子トーク ページ30

◆ 太輔・side ◆

みつたちが来たら カメラのフラッシュが少しやんだ。



オマケに廉耶のボケが笑いを誘った。



おかげで俺のヤキモチの心も少しだけ治まった。



その後、「青蘭」メンバーでたくさんの写真を撮った。



嬉しさいっぱいで幸せだった。



そして 撮り終わり、壇上から席に戻ろうとした時 声を掛けられた。



翔輝の同僚数名…




「あの子たちって、君たちの彼女？」



チラリと席に戻ったAを見た。



牽制しないと… これ以上 好きにさせるか。




「嫁と婚約者です。それが何か？」



そう笑顔で言うと、席に戻った。


みつがニヤニヤ笑っていた。



「ガヤ、嘘はダメだろうが」


「嘘じゃないだろ？お前は。玉だって 姉さん嫁だし」



廉耶は別として…


それに…



「俺だって… 」


「あ！！太輔！！見て！」



え？



「AKBが出てきた！！」



AKBだぁ！？



あ… あはは… すげぇ…



「うげっ… なんだ… あれ… 」



ごついAKBがわんさか…


どうやって 衣裳を集めたんだか…


軽快な音楽が流れ出し、一斉に踊りだした超絶レアなAKB。



「あはは… 怖すぎっす… 」



さすがのカメラマン・廉耶も撮りたくないのかビビり気味。


でも、Aたちはきゃあきゃあ言いながら一緒になって踊っていた。



「こっちのがよっぽどアイドルだな」


「ああ」



みつが俺の横に笑いながら座った。




…




…





「あっちで？」


「ああ、そのつもり」



大音量の為、Aには 俺たちの声が聴こえない。



「そうだろうと思った。お前がクリスマスに何もしないわけないなぁって思ってたよ」


「何々？やっぱ そうなわけ？」



玉も椅子を持ち、俺の横にきた。



「いいなぁ、超 ロマンチックじゃん！Aちゃん好きそう！」


「シーー！！声がデカい！！」



さすがに今のはデカい。



「でもさ、心配なのが… 」



「「「久利生さん！！」」」



あは！わかってる！！



「それに まだチケットについて何の連絡もないしさ… 」


「え？まだ！？何時のかもわからないの？？」



玉がたまげた…


やべ、親父ギャグ…



「さっき西会長からLINEがきたんだけど… 」



２人にスマホの画面を見せた。




『 １０時にロビー 』




「これだけ？」


「そう、これだけ」




これ以降、質問しても既読にならず…




本当にフランスに行けるのか心配になってきた。

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