続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３２ 】

助けてくれた先輩 ページ24

ジャーー…



「はぁ、スッキリした」


「美容室で行かなかったのが失敗、失敗」



手を洗いながら 考える…



「なんかやたら見られてる気がする… 」



まぁ、青蘭の頃もよく見られてたから平気だけどね。


太輔ほどじゃないし。


ちょっと怖い気もするけど、太輔たちがいるから大丈夫。


それに彼らは日本国民を守る警察官。


神崎先輩の仲間だし、大丈夫 大丈夫。



「あ！リップ塗ろ〜と♪」



少しでも太輔に可愛いって思われたいから♪



「どうかな？可愛いかな？」



鏡の前で にっこり。



「よし！今日の私 完璧！！」



最後に後ろ姿をチェックしトイレを出た。



「太輔たち… って、見えないんだけど… 」



トイレの前まで人で溢れていた。


そう、例の制服集団の方々。



「すみません… 」



人の間を縫って行くように歩く。



「ねぇ、君」


「肩にゴミ付いてるよ」



え？



ゴミ？？どこ？？


キョロキョロと両肩を見た。



「ないけど？」



さっきチェックしたもん…



「あ、違った」


「お前、目が悪くなったんじゃない？つか、下手」



なに？この人たち？？



「失礼します」


「神崎 あっちにいるよ」



え？



「お連れさんも行ったし」


「え！？そうなんですか！？」



待っててくれると思ったのに！！



「案内してあげる。おいで」


「あ、はい」



でも… 団体で案内しなくてもよくない？？



なんか… 変かも…



「あの、私 やっぱりさっきのところ戻ります」



なんか嫌だ！！



「待って待って」


「LINE交換しようよ」



！！！！




やっぱりナンパ！！



「結構です！！」



前言撤回！！


警察官も ただの男！！



「そんなこと言わないでさ」



「先輩方」




はっ！！！




「申し訳ないのですが、総監が見えたみたいなので案内をお願いできますか？」



神崎先輩…



「げっ！！もう来たのか！？」


「ヤバい！行くぞ！！」



急にザザァーーといなくなった警察官たち。


残されたのは、私と神崎先輩。



「まったく… お前は… 気を付けろって いつも言ってるのに」


「す、すみません… 」



また やっちゃった…



「こんな所まで連れて来られやがって… 」


「すみません… 」



謝ってばっか…



でも しょうがない、私が甘かった。



でも、神崎先輩のおかげで助かった。

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