続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３２ 】

お土産と旅行準備 ページ14

ぱっ！！



？？



「何？急に手をあげて？？」



急に普通に座りだした太輔。



？？？



「太… 」


「はは… おかえりなさい」



へ！？




びくっ！！




「お！？お父さん！？」



いつの間に！？



きゃああぁーーー！！



じと〜っと私たちを見てるーーーー！！



「い、いつからそこに！？」


「ああ、いたよ… かなり前から」



嘘っ！？



「嘘に決まってるでしょう？今よ、今」



へ？



お母さんがくすくす笑いながらリビングに入ってきた。



「あ〜… 疲れたわぁ… A お茶くれる？」


「はい！俺が淹れます！！」



太輔はバツが悪かったのか一目散にキッチンに行ってしまった。


３人でぽかんと太輔の背中を眺めた。



「どうだった？四国」


「もう うどん三昧で苦しかったわよ」



うどん三昧…



でも、楽しかったらしくお土産話に花が咲く。



「和にうどんをたくさん買ってきたから持っててやれ」


「え〜… そんな重ばる物を？？」



重いから嫌かも…


でも、お父さんはスーツケース３分の１も締める位のうどんを出した。



「あと… ティナちゃんにはコレをね」


「うわぁ… 綺麗な藍染… 」



藍染のワンピース。


パッと見はジーンズのようなデザイン。



「阿波しじら織りなの。つい可愛いから買ってきちゃった」


「ティナちゃんって 誰なんですか？」



太輔がお茶を出しながらお母さんに聞いた。



「和の一人娘。１歳とちょっとくらいかな？」


「へぇ、そんなですか… ティナちゃんって言うんだ」



先生によく見せてもらったことがある。


目に入れても痛くない愛娘のティナちゃん。


奥さんに似て ブルーの瞳が印象的だった。



「桜良ちゃんとお揃いよ。あと、あーちゃんにはお帽子とオーバーオール。持って行ってね」


「あ！はい！ありがとうございます！」



太輔は嬉しそうに そのお土産を受け取っていた。



「それより あなた 明日からの準備したの？」


「当日になってコレがない、アレがないって言わないでね」



うっ…



「今から準備しなさい、まだ時間はあるから 足りなかったら買いに行けるでしょう？」


「言っておきますが、お母さんたちは疲れて手伝えませんから」



ピシャリと言われた一言。



仕方がなく、明日の準備することに。



私があたふた準備をしてる中、太輔は…



お父さんたちに大切な話をしていた。

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