続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３１ 】

嬉しそうな声 ページ23

★☆★ 北斗・side ★☆★

…



ああ…



落ち着く… この感触。



なんて言うかな… この安堵感？



お互いのすべてのパーツの凹凸が合うって… 言うのかな？



俺の体にフィットして気持ちいい。



「ふふぇふぇふぇ… 」



ん？



「ぅふふ… 」



…



何だ？




… この声…




初めて聞く…



「な、何… ？」



「ぐっ… ふぇ… … え？」



『 え？ 』って…



コイツ…



…




「お前、完全に今… 素だろ」


「あ、… え？」



『 あ 』じゃねぇし、『 え？ 』でもねぇよ…



チーン… と効果音でもあるかのように細い目で彼女を見つめた。



空気を読んだのか、一瞬キョロキョロし、手をポン。



にへらと笑った。



「だって、聴きたかった言葉だったと、… 言うか… そのぉ〜… 」



…



「言ってくれたから… 嬉しくて… てへへ… 」


「ぅふゅ… ふふふっ… く〜〜… っ！！」



また変に照れて 俺の胸にしがみ付いた。



「… そんなに嬉しい？俺が言ったこと？」


「うん！すごく！！」



！！！！！



「嬉しかった… 」



「… うん… すごく… 」




…




香月…




「嬉しかった… 」


「ありがと… 北斗君… 」



…




香月は少し泣きながら俺の胸に礼を言った。


俺は、その か細い体を抱きしめながら心の中で…




『 ありがと 』




… と、同じように言った。



香月…



俺も同じように嬉しかったんだ…



俺を選んでくれたことが。



この地球 ７３億の人々の中…



俺たちは同じ時に産まれ、出逢い… 恋人同士になった。



この先、結婚し夫婦となり、生涯を閉じるまで一緒にいると思う。



まぁ、何かが間違って… 別れてるかも… って、それはないか！



ないない、それはない。絶対にない。



あのバカ(柚菜)にも言ったけど、お前が俺を捨てない限り 手を離すことはない。



それだけ 俺は…




「惚れた弱み」


「え？」




キョトンと見つめる瞳。



ぷっ！ふははは！！




「香月」


「ん？」




俺は、香月を上に乗せながら少し体を後ろにずらした。



とん… と、背中がソファーに付いた。



「お仕置きしてよ」


「へ？」




ぷぷっ…



フリーズしてる♪




「今回は、全面的に俺が悪かったからさ」


「俺がお仕置きされないと」




…




そう言い、俺は、静かに目を閉じた。




さて、どうする？香月？

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