続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３１ 】

運命とは… ページ22

●○● 香月・side ●○●

北斗君の手の力が強まった。



それは当然のこと…



先輩たち同様に怒らせることを言ったから。



でもね…



私…




「運命が何？」



…



「運命なんて 誰にもわからないことだろうが」


「何？神になんか言われたいの？」



…



「じゃあ、もし、もしもだぞ？ココに神がいて『 お前たちは運命の者同士ラブラブですよ〜！ 』って言えば信じるのか？その胡散臭い神を」


「つか、俺は神なんてモノは見たこともないし、助けられもしてないし、与えられてもいない。つか、助けに来いよな、神！」



！！



イタズラ事件のことだ！！



「北斗く… 」


「香月、俺を見ろ」




ドキッ…




強い瞳…




…




「いいか？運命は、自分で切り開いたり 手繰り寄せたりするものだ」


「長い長い年月を経て、その結果が『 運命 』と言う位置づけになるんだ」



結果が…



運命…



「… と、まぁ、俺は、そう思っている」


「だから 俺たちが運命の相手同士かなんて 今わかるわけないんだ」



わかるわけない…



「言っておくが、ガヤ先輩たちだって そうだぜ？」



え？



「ニカ先輩だって、渉先輩だって、運命の相手なんか わかるわけないんだ」


「違うかもしれない」



！！！



「そんな！先輩たちは！！」


「まぁ、聴けって」



…



「まだ、続きがある」



…



「でも… 運命はあると信じたい」



！！！



「まぁ、そのさ… 俺はさ… 」



…




何？




…




「お前が… その相手だと思ってる」



！！！！！！！



「… メルヘンチック野郎でキモ… 歯が浮く」



め… メルヘンチックって…



「はぁ… お前さ、何てことを俺に言わせんの？」



へ？




うわ！？




うわっ！！！うわぁーーーーー！！




北斗君の真っ赤な顔 初めて見たかも！！！



うわー！うわーー！！何てレアなの！！



「とにかくだ！！」


「もし！俺たちが運命の相手なら ジジババになっても一緒にいるはず！」



スッ…



北斗君の優しい手が私の頬を触った。



「… この肌がシワシワのおばあちゃんになるのを見てたいよ」




し…




…



「シワシワなんか… 」



「『 ならないもん！！私は可愛いおばあちゃんになるの！！ 』」



！！！！



「だろ？お前の言うことなんかお見通しだ、バーカ！」




北斗君は大笑いしながら私を抱きしめた。




私は、その笑い声に…

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