続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ３１ 】

隙だらけの彼女 ページ19

★☆★ 北斗・side ★☆★

２１万か… 結構あったんだな…



これだけ稼いでたら 淋しくなるに決まってるよな…



なんか今回のお詫びじゃないけど ご褒美やりたいな…



「北斗君、もう食べれない… 食べちゃって」


「ん？ああ、食べる 食べる」



小食の香月は もうお腹がいっぱいらしい。



「なぁ」


「なぁに？」



食べながら ガサガサと箱の中から稼いだ２１万を出した。



「２０万は貯金」


「うん？」



ピラリと１万円札を目の前に。



「この１万で欲しいものを買ってやる」


「え？」



ぱちくりしてる瞳。



「いいよぉ… 欲しい物ないし」


「嘘付け、服は？」



…



「靴は？」

「いらない」



…



「お前さ… 意固地にならなくたって… 」


「そうじゃないよ、服や靴は柚菜から貰ったりしてるから要らないの」



え？



「柚菜ってば、すぐに飽きちゃうからくれるんだよね」



出たよ…


さすが金持ちお嬢様…



「そんなことより、北斗君の欲しい本買ったら？」


「私は何も欲しくないから 大丈夫！」



まったく…



コイツは…



「じゃあ、俺の好きなの買っていい？」


「うん！いいよ！」



決めた。



あれにしよう。



そんなことより…



「なぁ、香月」


「なぁに？」



ちょいちょいと手招き。


嬉しそうに俺の側に近づいてきた。



パチン☆



「うぎゃ！！」



ほっぺたを両手で挟んだ。



「痛いよぉ、何？」


「お前、ガヤ先輩に触らせただろ」



目が泳ぎだした…



「それはぁ〜… 先輩の癖でぇ〜… 」


「ほぉ〜… 癖がまた出たと？」



ガヤ先輩め…



やっぱり 触ってやがったな…



「あ！でも！藤ヶ谷先輩だけじゃないよ！」



はぁ！？



「ニカちゃん先輩も！渉先輩もだよ！」



ニカ先輩も？



渉先輩も… だと？



「３人がよしよししてくれたの！だから 藤ヶ谷先輩だけじゃないんだよ！！」



カチーン…



「お前… 隙だらけじゃねぇか… 」


「え？」



…



「ガヤ先輩ならしょうがないとして… あと２人もだと？」


「いや… それは… あはは、ほら、先輩たち優しいから」



優しい…



「お仕置き 決定」


「へ？」



優しくなんかしてやらん！



「へ？！？」



手を太ももに滑り込ませた。



抵抗しようとするのを阻止して耳たぶに噛みついた。



さぁ、香月？




お仕置きの時間だよ…




俺以外に触らせたらどうなるか 体で覚えような？

それぞれの想い→←２人の幸せ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す