ラボ72の戦い ページ41
◆ 太輔・side ◆
『私は、賛成しかねる』
反対じゃない…
「保留… 」
「当然だよな… なんの保証もないから」
甘い考えにガツンと言われた気がした。
「砂上の楼閣かぁ… まさにその通り」
「さすが 父さん… 」
まだまだ考えが甘くて すみません…
「はぁ〜… バカだ… 俺… 」
「ガヤ、話し終わった?」
あ…
渉… ニカ…
「女子がいないうちに着替えようぜ」
「そうそう、アイツラ うるさいから」
着替え…
「ああ… そうだな」
ニカから荷物を受け取り、片隅で着替えることに。
リクルートスーツなのは、渉とニカだけ。
俺は、就活をしていなかった為、タイなしのカジュアルスーツ。
「戦闘準備 OK」
ニカが深く息を吐きながら言った。
渉も同じように深く息を吐いた。
「よし、やるか!!」
「渉、ニカ… ちょっといいか?」
…
「どうした?」
渉が俺をじっと見た。
「俺、お前らと同じ立場になった」
「「は??」」
一樹と兄さんが後ろで笑う。
「いや、何でもない… そうじゃなくて」
「あ、兄さん それ貸して もう必要ないでしょう?」
ある物を指さした。
すぐに 兄さんは気づいて外してくれた。
「さっき、ニカ 『戦闘準備 OK』って言ったよな?」
ニカが頷いた。
「まさに戦闘だ、負けられない闘い」
2人を睨んだ。
ゴクリと生唾を飲み込んだ2人。
「今までは、学生だから大目に見てくれるかもしれない… と考えていた」
「そもそも その考えが甘いんだけどな」
…
「世の中に出れば、競争社会の日常だ」
「絶対に甘くはない」
…
「だから 今日のプレゼン… 」
…
…
「企業として挑む」
「「はぁ??」」
…
「俺らは学生じゃない、ラボ72と言う企業だ」
…
「企業?ラボ72?」
「そう!だから 俺も… 」
シュッ…
「あ… ネクタイ」
「ああ… 」
そう、兄さんに借りたのはネクタイ。
素早く結んだ。
「どう?イケてる?」
「曲がってるよ、バーカ!!」
え?
渉が笑いながら曲がりを直してくれた。
ついでにニカも直した。
「イケメンじゃん♪ラボ72って♪」
「だな!こんな企業ないよな!」
ぷっ!!
「絶対に勝ち取るんだ」
「そして すべてを掴むんだ!いいな!」
スッ…
「「「おおーーーー!!」」」
お互いの腕をクロスさせ気合いを入れた。
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亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」はパート29に移行致しました。コメをくださる方はそちらにお願い致します。これからもよろしくお願い致します!!(*^_^*) (2016年12月21日 6時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - くぅさん» くぅさん!おはようございます!!感動してくれてありがとーー!!すごく嬉しい言葉です(*^_^*) まだまだ続く「青蘭」ですけど読んで頂けると嬉しいです♪移行しましたのでまたコメをくれたらって思います。これからも頑張るのでよろしくお願い致します!! (2016年12月21日 6時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 陶子さん» やっぱり高校は転勤ないよね?渉さんが先生かぁ〜かっこ良すぎでしょう(*^_^*) でも、噛みまくりだから生徒にいじられていそう(笑)体育はニカちゃんがいいなぁ♪「青蘭」パート29に移行しました!!またそちらにコメをくれると嬉しいです!よろしくです! (2016年12月21日 6時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - お疲れさまです。そして次もよろしくお願いします。毎日何回もお気に入りや面白いを押しています。毎日の感動がどうしたら伝わるか、悩み中です。次の作品も、読ませてください。楽しみにしています。 (2016年12月21日 1時) (レス) id: feacdb2714 (このIDを非表示/違反報告)
陶子(プロフ) - 亀猫さん» 高校は異動というよりは定年になった先生がやめて、その分新任の先生が入ってくるって感じです!授業中も、担任がみっくんだったらいいのになー、とか、この教科嫌いだけど横尾さんが教えてくれたら分かりそう…とかそんなことばっかり考えてます(笑) (2016年12月20日 19時) (レス) id: 23b833ba39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2016年11月1日 10時