一大決心の想い ページ39
◆ 太輔・side ◆
今 言いたい…
俺の想い… 決意を。
ちゃんと話したい。
「ふぁぁぁ〜… で?何?話って?」
「眠そうだね、ごめん… 手短に話すよ」
兄さんは 半分寝そうなくらいグラグラしていた。
父さんは 俺の顔をじっと見ていた。
一樹は…
「ニヤニヤしないで、真面目な話なんだから」
「あ?そうなの?」
そうだよ…
俺の中では一大事なんだから。
俺の一大決心。
「俺、藤ヶ谷を出る」
…
「「は??」」
一樹と兄さんがハモった。
「… ちゃんと説明しなさい」
父さんだけが冷静だった。
「大学卒業したら 俺… 」
「そ、卒業したら??」
…
「Aの家で暮らす」
…
「んなの今まで通りじゃん… びっくりさせんなよ… ったく」
違う…
そうじゃない…
そうじゃなくて…
「それは、婿になると言ってるのか?」
「「へっ?」」
…
「まぁ そうかな?マスオだから」
「「マスオ!?太輔が!?」」
兄さんたちが目をぱちくりして 俺を見つめた。
「実は… 昨日、おじさんから申し出があった、この家に入ってくれないか?と」
「一緒に夢を見たいと… 俺は、何の疑問も思わなかった」
疑問どころか…
嬉しかった。
「俺も兄さんたちと同じ… アイツといるのが当たり前なんだ… 」
あの家にいるのが当たり前…
「だから 話しがあった時すぐに返事しようと思った」
…
「でも、このことは、兄さんたちの同意を得て初めて成り立つ話。勝手には進められない」
「だから 兄さんたちが眠くてしょうがないとわかっていても話したかった」
プレゼンが終われば すぐにあっちだ…
話す機会がなくなる。
…
「俺は、アイツと一緒にあの家を継ぎたい」
「どうか 藤ヶ谷を出ることを許してほしい」
…
「お願いします」
…
…
「まぁ… そうなんだろうなとは薄々わかってたけど… 」
「まさか もうそんなことを考えてるとは… 」
…
「築40年のあの家の現状を見た時… このままではダメだと思ったんだ」
「おじさんの城が… アイツが守りたい城がなくなる… 」
『私、お父さんの後を継ぎたいの』
「それだけは 絶対にさせたくない」
「俺が守らなきゃって… 」
…
「守りたいんだ… この手で」
アイツの城を。
俺は、3人に頭を下げた。
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亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」はパート29に移行致しました。コメをくださる方はそちらにお願い致します。これからもよろしくお願い致します!!(*^_^*) (2016年12月21日 6時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - くぅさん» くぅさん!おはようございます!!感動してくれてありがとーー!!すごく嬉しい言葉です(*^_^*) まだまだ続く「青蘭」ですけど読んで頂けると嬉しいです♪移行しましたのでまたコメをくれたらって思います。これからも頑張るのでよろしくお願い致します!! (2016年12月21日 6時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 陶子さん» やっぱり高校は転勤ないよね?渉さんが先生かぁ〜かっこ良すぎでしょう(*^_^*) でも、噛みまくりだから生徒にいじられていそう(笑)体育はニカちゃんがいいなぁ♪「青蘭」パート29に移行しました!!またそちらにコメをくれると嬉しいです!よろしくです! (2016年12月21日 6時) (レス) id: ceded95606 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - お疲れさまです。そして次もよろしくお願いします。毎日何回もお気に入りや面白いを押しています。毎日の感動がどうしたら伝わるか、悩み中です。次の作品も、読ませてください。楽しみにしています。 (2016年12月21日 1時) (レス) id: feacdb2714 (このIDを非表示/違反報告)
陶子(プロフ) - 亀猫さん» 高校は異動というよりは定年になった先生がやめて、その分新任の先生が入ってくるって感じです!授業中も、担任がみっくんだったらいいのになー、とか、この教科嫌いだけど横尾さんが教えてくれたら分かりそう…とかそんなことばっかり考えてます(笑) (2016年12月20日 19時) (レス) id: 23b833ba39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2016年11月1日 10時