続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２８ 】

良いこと？どんなこと？ ページ28

★☆★ 北斗・side ★☆★

かご盛り持ち Aちゃん家に帰る。



玄関を開けると…



「あ、北斗 おかえり」
え…



ドキッとするような女が立っていた。


モノトーンのシックなワンピース。長身を引き立てるラインのデザイン。



「うわぁ、柚菜 綺麗！！」

「でしょう！柴崎が選んでくれたの！！」



柴崎さんが？



へぇ〜…



ぐいぐい来る気になったかな？



「良かったねぇ〜♪」

「うん！！」



なんだかんだコイツは柴崎さんに合ってる。


コイツは気づいてないが柴崎さんをかなり頼ってる。


良い傾向、良い傾向♪



な〜んて言ってると 本人が目の前登場！！



「キモ… 何 笑ってんだ？」
ブラック柴崎だ…

「俺、疲れたから もう寝る」
えーー！！



逃がしてなるものか！！



「柴崎さん！俺たちと寝ようよ！！」

「はぁ？やだよ」



完全にタメ口…


あんなに完璧な秘書だったのに。



「いいじゃん、柴崎」
ほら、お前のお嬢様もこう言ってるぞ！

「それに今日、先輩 帰って来てるんだからさ、気を使いなよ」
おお！？


柚菜にしては 何て気の利く台詞なんだ！！


「ラブラブ邪魔したら馬に蹴られるよ」
そうそう！！

「… じゃあ、リビングのソファーで寝る」
頑固…



困った奴…



まぁ、ずるずる引っ張ればいいかな？



「そう言えば、ガヤ先輩 帰ってるの？」

「うん、いるよ」



そっか、ちゃんと帰って来てるんだ。


良かった。



「で、どこ？」

「ん〜？その辺にいない？」



想い人じゃなくなったら どうでもいいのかよ…


切り替え早いな… コイツ。



「ガヤ先輩〜？」


「ん？何？あ、北斗 おかえり〜 」



へらっとおかえりって… ゆるいな先輩…


プレゼン緊張感がまるでなし… 大丈夫か？



「あの、これ源蔵さんに頼まれたんすけど… 」

「え？マジ！？気が早いな、源蔵さんってば」



気が早い？？



「あの、何かあるんですか？」

「ん？ああ、良いことがな♪」



良いこと？？



「よいしょっと、ありがとな」



ガヤ先輩はかご盛りを俺から受け取ると洋子お母さんの元へ。


２人でニコニコ話していた。



「どんな良いことかな？」



さぁ… ？



先輩は、何も教えてくれないまま２階に上がっていってしまった。




数時間後…




「渉、ニカ… 悪い」




ん〜… ？？




「どうした？ガヤ… ？」



？？




先輩たちが何やら話しだした。




俺も気になり起きた。

待ち遠しい夜→←私のケンカ相手

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す