続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２８ 】

ニカの死活問題 ページ19

◆ 太輔・side ◆

帰ってくるなり いきなり泣き出したニカ。



どうやら けし掛けたことで ケンカをしたっぽい？



追い込み過ぎたか？



「橋野がどうした？」
半べそが俺を見る。

「母ちゃんが〜… 」
へ？



か、母ちゃん？？



「俺を追い出したー！！」
はぁ？？

「うわぁ〜〜… ん、プレゼン終わるまで帰って来るなーだって！！」
あ〜…



はいはい…


そう言うことね…



「なんだ… てっきり別れたかと… 」

「別れるわけないだろうが！！」



おっと…



「俺はだな！！」


「わかった！わかった！あっちで聴く」



俺は、ニカを連れ大広間の仏間へ。




… パタン。




「ったく、大の男が泣くなよ… みっともない」

「お前だって わんわん泣いてただろうが」



うっ…



そ、そうだった…


俺の方がわんわんびーびー泣いてた…



「で？何？戦意喪失？」

「んなわけあるか！やるって言ってんだろうが！！何度も言わすな！！」



激オコ… だぜ…



「だって… だって… やらないと… 」

「家にも入れてもらえない」



余程 その母ちゃんが怖いんだな…


橋野並みか？？



「それに… それに… 」
？？



何？その深刻そうな顔は？？



「それに えっちができないんだ！！」



へ？



「ひでぇんだぜ！？失敗したら えっち当分なしだってよ！ありえないだろ！！」



…



「そんなこと無理に決まってんだろうが！なのに！！」



…




おい…




「ニカ… 」

「ん！？あんだよ！？」



カチン…




ゴチッ☆！！




「で！！」

「いって！！何するんだよ！？」



コイツ…



「バカたれ！！ふざけんなよ！？貴様！？出来ないぐらいどってことないだろが！！」

「あああ！？俺にとっては死活問題だよ！！」



し…



死活問題だぁ〜！？



「大袈裟な… 一生できないわけじゃあるまいし… 」


「恋愛バカのガヤに言われたくない！」



カチン☆



「何だと！？」


「だってそうだろ！？ガヤだってAちゃんの為に頑張ってんじゃんか！」



！！！！



「俺だってそうだよ！七海がいるから頑張れてんだ！」

「なのに！側にいてくれない！これがどんだけ嫌なのか お前ならわかるだろ！！」



…




…




「ああ… わかる」




わかるよ…




ニカ…




「でも、それとこれとは話が違うだろうが！！バカたれ！！」




ゴチン☆！！




「で！！」




俺は、拳固でさらに殴った。

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