続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２８ 】

想う、空と地 ページ18

嬉しい〜♪嬉しい〜♪



やっぱり 太輔が好き！！



きゃ！！



「えへへっ、ありがと♪」
ぎゅぅ〜しちゃお〜と。


「さて、そろそろ帰ろうか」



スカッ…




…




ハグ… 失敗… くすん。



「そう言えば、渉は良い感じだけど、ニカは？大丈夫か？」
え…

「どうかな？廉耶からは何のLINEもないけど… 」
太輔はケータイをじっと見ていた。



…



「まぁ、大丈夫だよ、たぶん… 」
だといいけどな…

「それより 悪い、俺も帰ってプレゼンの準備したい」
あ…


慌てて皆が立ち上がった。


お会計を済ませ、ファミレスを出る。


伊吹とみつ先輩は、邪魔したら悪いからと帰って行った。



「えへへっ♪」
腕にべったり。

「A、暑いから… 」
え〜…



ぶぅ…



たしなめられ 離れた。



「はぁ〜… まだまだ 暑いよなぁ… 」
うん…

「フランスも暑いんだろうか… ？」
え…



太輔が空を見上げた…



…



この青い空の先にフランスの地がある。



想いの地…



「… 久利生さんの連絡先、教えてくれる？」

「俺から連絡したい」



太輔…



「わかった、後で教えるね」


「… ん」



短い返事をすると太輔は また歩き出した。


その背中は、何かを想っているようだった。




先生…




太輔が戻ってきたよ…



これが 本当の太輔。



私が愛する慈しむ者。



その太輔と２人で会いに行くから…



待ってて… 先生。




…





…




「ただいまー！！」


「おかえりーー♪」



お父さんとお母さんが笑顔で迎えてくれた。


いつも通りの我が家の風景。


何年経っても変わらない。



「太輔君 真剣ね」

「でも、あんな膨大な資料よく覚えられるわね」



太輔のプレゼン原稿は、３つの原稿の総まとめ編。


つまり、全部を覚えないと説明ができない物だった。



「さすがだよな… ガヤは… 」



え？




…




「うわぁ！？二階堂さん！？」



い！？いつの間に！？



「やぁ、Aちゃん… ただいま… 」



…



「お… おかえりなさい… 」


「ニカ？帰ったのか？」



太輔も気づいた。



ん？…




んん！？！？！？




「ガヤ〜〜… 」


「どした！？」



急に二階堂さんが項垂れ… 泣いてる？？



私やお母さんもオロオロ…



「ななちゃんがぁ〜… ううっ… 」
七海さんが？？

「橋野がどうした？」



ハラハラ…



「母ちゃんが〜… 」



え？？





か…





母ちゃん？？

ニカの死活問題→←心のときめき

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す