続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２８ 】

心のときめき ページ17

◆ 太輔・side ◆

あれから…



６人でランチをした。



渉は、夜には戻ると言い、恭子さんと出かけて行った。


あんなに嬉しそうな渉を見たのは 初めてだった。



「綺麗な人だったねぇ〜？」

「ああ、超 綺麗だったよな、つか、綺麗過ぎんだろ！渉の奴！！」



…




…




ん？




「どした？何 その顔？？」
ブスッと下唇出てるけど…

「普通、『お前のが綺麗だよ』とか言わない？」
へ？



やば…



そっちだったのか…



「ガヤ先輩は、デリカシーがないからなぁ〜 ね？A」

「本当よ！ふんだ！！」



おい…




それ、デリカシーの問題か？




「お前だって真っ赤だっただろうが？」

「私はいいの！！」



なんじゃい… それは…



はぁ〜… くだらないヤキモチ…



「はいはい、俺が悪かった」

「お前が一番綺麗だよ」



いいこいいこ、なでなで…



「うわぁ… 適当すぎ… 」
適当って…



まぁ、今のは適当だったかも…


見ろ… このぷっくりほっぺ。


お得意のプリプリが始まった。



まったく もう…



さっきまでいちゃいちゃしてたのに… なぜわからないかな？



「言っとくけど、同じ綺麗って言葉だけど お前に使う時は違う」

「へ？？」



Aと伊吹ちゃんがきょとんと言う顔をした。



「一般的な綺麗は、綺麗なだけで心は何とも思わない」

「ときめかない」



綺麗は綺麗だったけど…



「でも、お前に使う時の綺麗は 俺が感じるもの」

「姿もドキドキするけど、心がドキドキして ときめいてる」



笑顔や仕草できゅんきゅんする。


俺は、女子か！って思うくらい。



「はぁ〜… 全然違うのに… 」

「それがわからないなんて… はぁ〜… 」



わざとそっぽを向いた。



「あ… 太輔、ごめ… 」


「そんなつもりじゃ… 」



…



「わかってくれた？」


「うん！わかった！！」



よし！！



「うわぁ… 単純… Aって… 言いくるめられた」



…




おい…




余計なことを…




「伊吹、俺だってそうだよ」



え…



「ガヤと同じ意見だ」


「まぁ、俺の場合 照れくさくて なかなか言えないけどな」



…



「でも、俺たちは お前らしか見てないから」


「な？ガヤ？」



みつ…




…




「ああ、そうだよ」




２人が照れたように笑った。




まさに 心 ときめくような笑顔だった。

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